枕
寝袋・マット
枕は、睡眠の質を大きく変える小物。
どんな道具?
キャンプ用の枕には、口や逆止弁で膨らませる空気式、スポンジが自動でふくらむ自動膨張式、綿やスポンジが最初から入っている中綿式、衣類を袋に詰めて代用する方式があります。高さが合うだけで寝つきと朝の首の楽さがはっきり変わるので、軽く見られがちですが効果の大きい道具です。国内のキャンプ系チャンネルFUKUが7種の枕を比較した動画では、空気だけのタイプは103gと軽く手のひらに収まるほどコンパクトな反面、中綿タイプは生地の質感や弾力に差があり、価格が上がるほど肌触りが良くなる傾向があったと話しています。
選び方
CAMP HACK(YouTube)が12種類の枕を比較した動画は、手動で空気を入れるタイプ・自動膨張タイプ・スポンジタイプ・衣類を詰める代用タイプの4つに分け、同じスポンジタイプでも一番軽いものと重いものの差が845gにもなると伝えています。手動タイプは1個あたりおよそ150gと軽く、自動膨張タイプはスポンジと空気を両方使うぶん、比較した2種は280〜360gだったといいます。同じ動画は、表面が波形になっているものは横向きで寝る人に向くと紹介しており、普段の寝方に合わせて選ぶとよさそうです。
使い方のコツ
空気式はぱんぱんにせず、七分ほどの空気にして頭が沈む硬さにすると首が楽になります。米国のOutdoor Empire(YouTube)が6人でバックパッキング用の枕を試した動画では、メーカー表記の厚みと実際にふくらませた厚みにはずれがあり、4.5インチ表記の枕が実測では6インチ近くになった例もあったと伝えています。米国のTheOutdoorGearReview(YouTube)は、長方形の枕を半分に折って横向きで寝ると使い、寝袋のフードの中に入れておくと夜中にずれて探す手間もなくなると話しています。忘れたときは、着替えを袋に詰めれば代わりになります。
手入れ・注意
顔まわりに触れるので、カバーはこまめに洗うか、タオルを一枚かぶせて使います。空気式は保管時にバルブを開けておくと内部に湿気がこもりません。米国のTheOutdoorGearReview(YouTube)が2年以上使ったフランネル生地の枕は、カバーを外して洗えるうえ本体も洗濯機で洗えると紹介しています。中綿タイプは乾きにくいので、濡れたまま袋に戻すとカビや臭いの原因になるため、使ったあとは干してからしまいます。焚き火の火の粉は薄い生地に穴を開けるので、そばに置きっぱなしにしないでください。
出典
- 動画 FUKU 「キャンプ道具」アウトドア用の枕7種を比較紹介!
- 動画 CAMP HACK 【おすすめキャンプ枕】眠りの質上げたい方必見!自分に合う枕が分かる!ピロー12種類を紹介!
- 動画・英語 Outdoor Empire We Tested 6 Backpacking Pillows So You Don't Have To (One Winner CRUSHED the Rest)
- 動画・英語 TheOutdoorGearReview Would You Buy This Camp Pillow? - Teton Sports Camp Pillow Review
解説動画: キャンプ枕4タイプの違いと自分に合う選び方/CAMP HACK
概要: アウトドア用の枕を、自分で空気を入れる手動吸入タイプ、自動膨張タイプ、スポンジタイプ、袋に衣類を詰める枕代用タイプの4つに分け、12種類を実際に寝比べている。結論としては寝心地は体格と寝る向きで変わるので、仰向けか横向きかを基準に選ぶのがよいという整理になっている。
手動で空気を入れるタイプ: 空気を抜けば手のひらサイズに収まり、重さは150g前後と軽い。入れる量で高さを変えられるのも利点で、弱点は膨らませる手間と、穴が開くと使えなくなること。手間の方は小型の空気ポンプで解消でき、紹介されたポンプは80gでライトも兼ねる。波形の枕は膨らみの小さい方を頭側にして使うのが一般的で、横向きで寝たときに首への負担が減る設計になっている。
自動膨張タイプ: 中のスポンジが元に戻る力で膨らむため息を吹き込む必要がなく、中に息が入らないぶん衛生的。一方でスポンジのぶん重く、収納も500mlペットボトルほどの大きさで、重さは280gから360gほどになる。自動膨張だけでは表記どおりの厚みが出ないことがあり、ポンプで足すとしっかり膨らむ。中央がくぼんだ形は仰向けで寝返りの少ない人、幅の広い波形は横向きの人に向く。
スポンジタイプと枕代用タイプ: スポンジタイプは袋から出すだけで使え、寝心地は一番よい代わりに小さくも軽くもできないので車移動のキャンプ向き。同じ製品でもサイズ違いで寝心地の差が大きく、軽さを取るなら小さい方、快適さを取るなら大きい方という選び方になる。枕代用タイプは折りたたむと手のひらサイズで68gと超軽量で、着替えなどを詰めて高さを調整する。詰めるものがなければ枕として成立しない点が弱み。