セグロセキレイ
川と池と水辺
いつ日本にいるか: 一年中いる(留鳥)
顔が黒く、白い眉だけが線として浮くセキレイです。頬まで黒が回るので、顔の白いハクセキレイとは正面からでも離れます。
まずここを見る
顔から見ます。額から頬まで黒く塗られ、白い眉斑だけが線として残るのがこの種で、耳羽まで黒が回るかどうかが分かれ目です。背も黒く、黒い上面と白い腹の境がはっきりします。尾は長く、止まっている間も上下に振り続けます。川原の石や護岸の上を歩き、飛ぶときは上下に波打つ軌道を描くので、姿勢と飛び方の両方から見当がつきます。石から石へ移る歩幅は小さく、休む時間の短い鳥です。
大きさとかたち
嘴の先から尾の先までの全長が約21cmで、三分の一以上を尾が占めます。スズメより長く見えますが、胴だけならスズメと大差ない細身です。翼を開くと翼帯の白が広く出て、飛んでいる間は白と黒が点滅するように見えます。脚は細く、歩幅の小さい速歩で石の上を移ります。地上でも座らず、立ったままの姿勢が続き、餌をついばむ合間も尾を振り続けています。
いつ・どこで会えるか
一年中、同じ川筋にいます。全国鳥類繁殖分布調査はハクセキレイについて「セグロセキレイと比べて河川への依存度が低い」と述べており、市街地へ広がったその相手に対し、この種は中流から上流の、石の出た流れに残ります。駐車場や畑にも降りますが、水から遠ざかるほど比率が落ちます。繁殖するのはほぼ日本国内に限られ、国外での繁殖記録はごくわずかです。川の瀬と中州が探し場になります。
こえ
濁って割れた「ジジッ ジジッ」で、飛び立つ瞬間に出ます。ハクセキレイの「チチン チチン」が澄んで高いのに対し、こちらは一段低く、擦れた響きになります。姿が見えない距離でも澄むか濁るかの一点で見当がつくため、川沿いでは声のほうが早い手がかりになります。囀りは春から夏に長く続き、濁った声を混ぜながらひとしきり並べます。同じ石の上で向き合った二羽が、交互に鳴き交わすこともあります。
そっくりな鳥との違い
相手はほぼハクセキレイです。頬が白ければハクセキレイ、黒ければセグロセキレイで、背の色や腹の白さより顔が先になります。ハクセキレイの幼鳥は全体が灰色で黄色みを帯びますが、頬の白は残ります。冬羽で背が灰色に見える個体もいるため、背の黒さだけで決めないようにします。並べたときの見方と、その一点が効かない条件はハクセキレイとセグロセキレイにまとめてあります。