アオサギ
川と池と水辺
いつ日本にいるか: 一年中いる(留鳥)
灰色の大きな体と、目の上から後ろへ抜ける黒い帯で決まります。飛ぶときも首をS字に縮めたままなので、遠い空でも脚の長い鳥の中から拾えます。
まずここを見る
最初に見るのは頭です。目の上から後ろへ黒い帯が走り、後頭ではそれが冠羽となって数本垂れます。体は青みを帯びた灰色で、白いサギに混じっていても色だけで浮き上がります。次に首です。立っているときはS字に折り、飛ぶときも縮めたままで、尾の先から脚だけが突き出ます。首を伸ばして飛ぶのはカワウやツルの側なので、上空を通る影でも取り違えは減ります。水際では動かずに立ち続け、魚が寄った瞬間だけ首を伸ばします。
大きさとかたち
全長(嘴の先から尾の先まで)は約93cm、翼を広げた幅は160cm前後あり、日本のサギ類では最も大きい部類に入ります。立っている高さが1mに届くこともあり、中州の石や護岸の上では人の腰から胸ほどに見えます。嘴は黄色みのある太い錐形で、頭の長さの倍近くあります。翼は幅が広く、羽ばたきは1秒に2回ほどの遅い間隔で、大きな体がゆっくり動いていきます。肩から胸に垂れる細長い飾り羽も、近くで見れば数えられます。
いつ・どこで会えるか
川の瀬、池、干潟、水を張った田と、脚の届く水深30cmほどの場所ならどこにでも立ちます。1997年から2002年の調査と2016年から2021年の調査を比べた全国鳥類繁殖分布調査では、数えた総個体数が2,967羽から3,438羽へ増え、大型の魚食性の鳥が戻った例として扱われています。川の瀬と中州では、朝夕は水際に降り、日中は対岸の木の上で休みます。集団で繁殖する時期には木立に集まりますが、その場所は書きません。
こえ
体の大きさに似合わない、濁った一声です。飛び立つ瞬間や頭上を通るときに「グアッ」「ゴアー」と一度か二度きしむように鳴き、夜の住宅地を通る声が正体の分からない音として話題になることもあります。節のあるさえずりを持たないため、季節によって声が変わることもありません。人が動いた直後に出る短い一声は警戒で、そのまま距離を詰めれば飛ばれます。追い立てて飛ばせるに書いたとおり、飛ばせた時点でその日の観察は終わります。
そっくりな鳥との違い
同じ浅瀬にダイサギと並ぶことがよくありますが、体色が灰色か純白かでまず分かれます。次に首で、アオサギの首は太く短く見え、ダイサギの首は細長く、折れ方が鋭い角になります。嘴はどちらも黄色い時期があるので、色だけでは決まりません。色の飛ぶ夕方は、輪郭の厚みと、頭から後ろへ抜ける黒い線の有無で見ます。それも読み取れない距離なら、大きいほうのサギ、として記録を止めます。