カルガモ

川と池と水辺

いつ日本にいるか: 一年中いる(留鳥)

嘴の先だけが黄色いカモが、この種です。雄も雌も同じ地味な褐色で、季節によって配色が入れ替わることもないため、一年を通して同じ見方が通ります。

まずここを見る

黒い嘴の先端に、絵の具を付けたような黄色が乗ります。この黄色は遠目にも残るので、光の弱い朝夕でも先に見るべき一点になります。体は全体に褐色で、顔には目を横切る過眼線と、口角から伸びる線の二本が走ります。ほかの多くのカモと違って雄と雌が同じ色をしているため、群れの中に色の派手な個体を探しても見つかりません。マガモの雌と迷う場面が最も多い相手です。

大きさとかたち

身近なカモでは大きいほうで、全長61cm前後あります。同じ測り方を並べるとハシブトガラスの56cm前後を上回り、水面に浮かんでいても存在感があります。頭は小さめで首がやや長く、尾は水面から少し持ち上がります。飛び立つと翼の後ろ寄りにある青紫の翼鏡と、その内側に並ぶ白い羽が現れ、浮かんでいるうちは隠れている部分が判断材料になります。

いつ・どこで会えるか

一年中同じ水辺にいる、数少ないカモです。多くのカモが冬鳥として渡ってくるのに対し、この種は日本で繁殖するため、カモがほとんど姿を消す6月から8月の池や川にも残ります。夏の公園の池でカモを見かけたら、まずこの種を疑う順序になります。田んぼと用水路の水面でも見られ、岸へ上がって草を食べます。冬は渡ってきたマガモやコガモと同じ水面に並びます。

こえ

「グェッ グェッ」と濁って低い声で、家禽のアヒルの声に近い調子です。よく通る声を出すのは雌のほうで、数声を続けざまに並べ、だんだん弱くしていきます。水面で追い合うときや飛び立つ直前に出るため、声のした方向を見ると、動いているカモがいるという順序で使えます。同じ池のオオバンが出す甲高い一声とは、音の高さがまるで違います。

そっくりな鳥との違い

迷う相手はマガモの雌で、体つきも褐色の濃さもよく似ています。分かれ目は嘴で、こちらは黒地に先端だけ黄色、マガモの雌は橙色の地に黒が乗るという逆の配色です。体色もこの種のほうが暗く、顔の白っぽさと胴の暗さの差がはっきり出ます。両者が混じった個体も公園の池では見られ、その場合は嘴の色が中間になって決まりません。カルガモとマガモの雌に、この一点だけを取り出してあります。