ダイサギ

川と池と水辺

いつ日本にいるか: 一年中いる(留鳥)

白いサギのうち、口の切れ込みが目より後ろまで届く種です。首が長く途中で鋭く折れるので、立ち姿の輪郭からも見当がつきます。

まずここを見る

顔を見ます。嘴の付け根の口角の切れ込みが、目より後ろまで達しているかどうかが決め手で、コサギやチュウサギでは目の真下で止まります。次に脚で、脚も足指もそろって黒です。嘴の色は夏羽と冬羽で入れ替わり、冬は黄色、繁殖期は黒くなるため、嘴の色だけを頼りにすると外します。切れ込みの位置は季節でも年齢でも動かないので、横を向いた瞬間に目の後ろを確かめるのが手順になります。

大きさとかたち

嘴の先から尾の先までを測った全長は亜種で幅があり、本州で繁殖する亜種チュウダイサギが約88cm、冬に渡来する亜種ダイサギが約94cmです。白いサギでは最も大きい部類で、コサギと並べば一回り違います。首を伸ばすと全長の半分近くが首になり、畳んだときのS字の角が鋭く尖ります。飛ぶときは首を縮め、脚を尾より後ろへまっすぐ伸ばすため、細長い十字のような影になって空を横切ります。

いつ・どこで会えるか

一年中どこかで白い姿が見えますが、中身が入れ替わります。日本鳥学会の日本鳥類目録改訂第8版はこの種に、夏に本州以南で繁殖する亜種チュウダイサギと、冬に大陸から渡ってくる大型の亜種ダイサギを置いており、秋から春は両方が同じ水辺に混じります。全国鳥類繁殖分布調査では、記録された地点が前回の調査より増えました。田んぼと用水路には水を張った時期に入り、稲が伸びると畦の外へ移ります。

こえ

ふだんは黙っている鳥です。飛び立つときに「ゴアー」「グワッ」と濁った声を一つ出す程度で、声から探し当てられる相手ではありません。声が続くのは集団で繁殖する時期で、成鳥どうしのやり取りとヒナのねだる声が重なり、木立の中がざわつきます。ただし巣に近寄るに書いたとおり、声のする方へ寄る使い方はしません。声は近くにいる合図としてだけ受け取り、姿は水面のほうで探します。

そっくりな鳥との違い

コサギと並べると片が付きます。コサギは全長61cmほどと小さく、黒い脚の先で足指だけが黄色く、嘴は一年中黒のままです。ダイサギは脚も足指も黒で、嘴は冬に黄色くなります。中間の大きさのチュウサギは口角が目の下で止まるため、切れ込みの位置を確かめるのが早道です。条件が効かない場面はダイサギとコサギにまとめてあるので、迷ったらそちらを開きます。