肌の科学図鑑
表皮の構造(肌の構造)
肌の一番外側にある層で、細胞が生まれ変わりながら表面へ押し上げられます。表皮は皮膚の一番外側にある層で、外側から角層・顆粒層・有棘層・基底層という順に重なっています。基底層で生まれた細胞は、形を変えながら少しずつ表面へ押し上げられ、最終的に角層で扁平な角質細胞となり、やがて垢としてはがれ落ちます。…
真皮の構造(肌の構造)
コラーゲンやエラスチンが肌のハリと弾力を支える層です。真皮は表皮の下にある層で、線維芽細胞という細胞が、コラーゲンやエラスチンといった線維状のたんぱく質や、ヒアルロン酸などの保水性の高い物質をつくり出しながら組織を支えています。血管や神経、汗腺、皮脂腺の一部もこの層に通っており…
皮下組織(肌の構造)
脂肪の層で衝撃をやわらげ体温を保つクッション役です。皮下組織は真皮のさらに下にある層で、脂肪細胞が集まった脂肪組織を中心に、血管や神経が通っています。脂肪の厚みは体の部位や個人によって差があり、外部からの衝撃をやわらげるクッションの役割や、体温を保つ断熱材のような役割を担っています。…
皮脂膜のはたらき(肌の構造)
皮脂と汗が混ざり肌表面を覆う薄い膜、乾燥や刺激から守ります。皮脂膜は、皮脂腺から出る皮脂と汗、角層からのわずかな脂質が混ざり合ってできる、肌の表面を覆う薄い膜です。水と油が混ざり合ってできているため肌の表面にとどまりやすく、皮膚を弱酸性に保つ働きがあるとされています。皮脂の分泌量は部位や年齢、季節、個人差が大きく…
バリア機能(肌質とバリア機能)
角層が水分を保ち外からの刺激をふせぐ肌のしくみ。皮膚のいちばん外側にある角層は、うすい角質細胞が何層にも重なり、その間をセラミドなどの細胞間脂質がすき間なく満たした構造をしています。角質細胞の中にはアミノ酸などからなる天然保湿因子(NMF)があり、水分を抱え込んでいます。この層構造が…
ターンオーバーの周期(肌質とバリア機能)
肌の細胞が生まれ変わり入れ替わるまでのおおよその期間。表皮のいちばん奥にある基底層で新しい細胞がつくられ、少しずつ上の層へ押し上げられながら形を変え、最後は角層の表面から垢となってはがれ落ちます。この一連の流れがターンオーバーで、以前は約28日という数字がよく紹介されていましたが…
肌質の分類(肌質とバリア機能)
皮脂と水分のバランスから肌をいくつかのタイプに分ける考え方。肌質は一般に、皮脂の分泌量と角層の水分量のバランスから、普通肌・乾燥肌・脂性肌・混合肌などに分けて考えられています。これに加えて、刺激に対する反応の出やすさから敏感肌という分類が使われることもあります。皮脂量や水分量は美容機器で測定できますが…
pHと肌の関係(肌質とバリア機能)
健康な肌表面は弱酸性に保たれているという性質。健康な肌の表面は、皮脂や汗、天然保湿因子などが混ざり合ってできる薄い膜におおわれており、pHはおよそ4.5から6程度の弱酸性に保たれているとされています。この弱酸性の環境は、バリア機能に関わる酵素の働きや…
UVAとUVBの違い(紫外線と肌)
波長の違いで肌への届く深さや炎症の起こり方が変わります。紫外線は波長によってUVA・UVB・UVCに分けられており、UVAは波長315〜400ナノメートル、UVBは280〜315ナノメートルの光です。UVAは肌の奥にある真皮まで届くのに対し、UVBは主に表皮までしか届きませんが…
メラニンが作られるしくみ(紫外線と肌)
紫外線を浴びるとメラノサイトがメラニンを作り出します。メラニンは表皮の一番下にある基底層に存在するメラノサイトという細胞で作られています。紫外線を浴びると、メラノサイトの中でチロシナーゼという酵素が働き、チロシンというアミノ酸を材料にメラニンが合成されます。…
光老化(紫外線と肌)
紫外線の蓄積で起こる、加齢とは別のしわやたるみです。光老化とは、紫外線を長期間浴び続けることによって肌に起こる変化のことで、加齢だけによる変化(自然老化)とは区別して考えられています。特にUVAは真皮まで届き、肌の弾力を支えるコラーゲンやエラスチンといった線維に活性酸素を介したダメージを与え…
色素沈着のしくみ(紫外線と肌)
炎症のあとにメラニンが増え、跡として残る現象です。色素沈着は、ニキビや傷、日焼けなどで肌に炎症が起きたあと、その部分のメラノサイトが刺激されてメラニンを過剰に作り続けることで起こると考えられています。作られたメラニンが表皮にとどまっている場合は、肌のターンオーバーに伴って徐々に薄くなっていくことがありますが…