皮脂膜のはたらき

肌の構造

皮脂と汗が混ざり肌表面を覆う薄い膜、乾燥や刺激から守ります

しくみ

皮脂膜は、皮脂腺から出る皮脂と汗、角層からのわずかな脂質が混ざり合ってできる、肌の表面を覆う薄い膜です。水と油が混ざり合ってできているため肌の表面にとどまりやすく、皮膚を弱酸性に保つ働きがあるとされています。皮脂の分泌量は部位や年齢、季節、個人差が大きく、多すぎても少なすぎても肌の状態に影響すると考えられています。

スキンケアとの関わり

皮脂膜は肌表面からの水分蒸発を抑え、外部からの刺激をやわらげる働きがあるとされています。洗顔のしすぎで皮脂膜を落としすぎると、肌が乾燥しやすくなったり刺激を感じやすくなったりすることがあります。スキンケアでは皮脂を取り除きすぎず、必要なうるおいを補いながら肌を整えることが基本とされています。赤みやかぶれなどの症状が続く場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。

解説動画: 皮膚構造の基礎【真皮のリンパ管、皮脂膜、皮下組織】【♯75】/後藤美由紀

皮脂膜をつくる3つの材料: 皮脂膜は、毛穴にある皮脂腺から出る皮脂と、汗腺からの汗、角層でつくられるわずかな脂質が混ざり合ってできる膜として紹介されています。皮脂は毛穴から出たあと角層の表面に広がり、水分が蒸発するのを防ぎながら肌のうるおいを保つ助けになっているとされています。

皮脂の量は年齢や気温で変わる: 皮脂の分泌量は気温が高くなると増える傾向があり、思春期以降から20代にかけて特に増加し、その後は年齢を重ねるとともに緩やかに減っていく傾向があると説明されています。額や鼻まわりなど皮脂腺が集まりやすい部位ほど分泌量が多くなりやすいことにも触れられています。

皮脂膜がになっているいくつかの役割: 皮脂膜の役割として、肌表面からの水分の蒸発を防ぐこと、肌のなめらかさや柔軟性を保つこと、外部からの刺激となりうるものが直接触れるのを防ぐ助けになること、肌表面を弱酸性に保つことなどが挙げられています。天然の保湿膜のような存在として位置づけられている点が特徴です。

皮脂は多ければよいわけではない: 皮脂はうるおいを守るために欠かせないものである一方、量が多すぎると肌が汚れやすくなったり、刺激を感じやすくなったりする場合があるとも述べられています。皮脂膜は肌を守る働きを持ちながら、量のバランスが大切だという見方が示されています。