写真スポットを巡る

寄り道・目的地

人数: どちらでも

写真スポットを巡るのは、写真を撮るための場所を目的地にして巡る過ごし方です。

時間の特徴

カメラを通して景色を見る過ごし方です。同じ道でも、撮ることを目的にすると普段素通りする場所に立ち止まるようになります。写真を撮ると良い体験の楽しさが増し、効いているのは体験への没入でした(現地3・実験室6の実験・2016年)。ただし、もともと没入しやすい体験や、撮影が邪魔になる場面では、没入は深まりません。一枚撮って車に戻るまでの数分が、休憩にもなります。

向いている場面

何人でも。写真が好きな人が同乗していると、お互いに撮影スポットを提案し合えます。写真を見返さなくても、自由に撮れた参加者は、撮れなかった参加者より見たものをよく覚え、聞いたものの記憶は薄くなりました(4つの研究・2017年)。同乗者の話を測った研究ではありませんが、撮影に夢中の間は聞き逃しやすいとみられます。撮り終えたら一度カメラを置き、同乗者の案内に耳を戻します。

始め方

事前に撮りたい場所を2〜3箇所リストアップしておきます。安全に停められる駐車スペースがあるかを確認してから向かうのがコツです。道路交通法は、交差点の端から5m以内・横断歩道の前後5m以内・踏切の前後10m以内・トンネル内などでの停車と駐車を禁じています(第44条)。高速道路(高速自動車国道等)は、区画された駐車場所や、故障などでやむを得ない場合の路肩など一部の例外を除き、停車も駐車もできません(第75条の8)。

具体例

展望台からの景色、季節の花畑、街並みを見下ろせる高台など。国土交通省の日本風景街道は、景観・自然・歴史・文化といった地域資源を活かす取り組みで、2007年9月に登録が始まり、2026年1月時点で全国147ルートあります。ルートごとに地域の団体と道路管理者が活動組織を作る仕組みです。景観づくりに取り組む地域の道を、目的地の候補にする手もあります。

出典

  1. 論文・英語 Diehl, Zauberman, Barasch(Journal of Personality and Social Psychology)(2016) How taking photos increases enjoyment of experiences
  2. 論文・英語 Barasch, Diehl, Silverman, Zauberman(Psychological Science)(2017) Photographic Memory: The Effects of Volitional Photo Taking on Memory for Visual and Auditory Aspects of an Experience
  3. 公的機関 e-Gov 法令検索 道路交通法 第44条(停車及び駐車を禁止する場所)
  4. 公的機関 e-Gov 法令検索 道路交通法 第75条の8(高速自動車国道等での停車及び駐車の禁止)
  5. 公的機関 国土交通省 日本風景街道の概要

解説動画: 東京都愛車撮影スポット20選 深夜ドライブ編/車旅のしおり -愛車と巡る日本の風景-

夜の街を舞台にするという発想: 東京都内の建築やランドマークを背景に据えて、愛車と一緒に写真を撮るために巡ったスポットを20か所紹介している動画です。歌舞伎町のネオン街や表参道の建築、銀座の時計塔など、普段は通り過ぎるだけの場所も、撮影を目的にすると立ち止まって眺める対象に変わる様子が伝わってきます。

エリアごとに計画を立てて回る: 新宿・渋谷、青山、銀座・丸の内、日本橋、浅草、そのほかのエリアに分けて紹介されており、初めて訪れる場所は事前にルートを調べておくという準備の仕方が語られています。エリアで区切って考えると、1回のドライブでどこを回るか計画しやすくなります。

撮影のための待ち時間と交通ルールへの配慮: 大通りに面したスポットでは交通量の少ない深夜0時から3時ごろの時間帯を選んで撮影したこと、駐車禁止・駐停車禁止の標識を必ず確認し、禁止区域ではすぐ車を出せる状態にして5分以内に済ませるといった、周囲への配慮の仕方が具体的に語られています。

無理をしないという前提: 深夜の撮影だからこそ時間に余裕のある計画を立てること、疲れや眠気を感じたら無理せず休憩することにも触れられています。写真を撮る場所を目的地にする過ごし方は、旅行のような準備をしなくても、仕事帰りや週末のすきま時間で気分転換になる点も語られています。