費用の全体像

燃料・通行料・駐車・食事で、1回にいくらかかるか。

1回のドライブの費用は、燃料・通行料・駐車・食事の四つに分けて、出発前に一つずつ数字を入れます。決める順は、走る距離、高速道路を使う区間、止める場所、食べる場所です。前の二つで費用の幅の大半が決まり、後の二つは行き先しだいで調整できます。

燃料代は、往復の距離を自分の車の燃費で割り、燃料の単価を掛けて出します。燃費はカタログの数字ではなく、給油の記録から出した自分の車の実際の数字を使います(エコドライブ10のすすめの1番目が「自分の燃費を把握しよう」)。燃料代は走り方でも変わります。発進して最初の5秒で時速20kmほどを目安にゆっくり加速すると燃費が10%程度よくなり、エアコンを切っていても10分間のアイドリングで130cc程度の燃料を使います。100kgの荷物を積んで走ると燃費が3%程度悪くなり、1時間のドライブで道に迷って10分余計に走ると燃料の消費が17%程度増えます(エコドライブ10のすすめ、岐阜県の案内)。出発前にルートを決め、使わない荷物を下ろしておくほうが、走りながら何かを我慢するより確実に効きます。

通行料は、高速道路を使う区間を決めてから、高速道路会社の料金検索で出します。ETCで土日祝日に地方部の高速道路を走ると、普通車と軽自動車は休日割引でおよそ3割引きになります。東京・大阪近郊などの大都市部の区間は対象外で、2026年度はゴールデンウイーク・お盆・シルバーウイーク・年末年始に加え、3連休もすべて割引がありません(JAF Mate、2026年4月)。連休に出かけるなら割引の無い料金で数え、割引をあてにするなら連休を外した週末を選びます。割引の対象の日は年度ごとに発表されるので、出かける年の案内で確かめます。下道だけで走れば通行料はかかりませんが、走る時間が延びた分だけ休憩と食事の回数が増えます。

駐車は、休憩の場所と目的地で分けて考えます。道の駅は駐車場とトイレを無料で24時間使えることが登録の要件なので(国土交通省)、道の駅めぐりを休憩の場所にすれば休憩のための駐車料金はかかりません。料金がかかりやすいのは、観光地と街なかの目的地の駐車場です。行き先ごとに駐車場の場所と料金を先に調べ、写真スポットを巡る日のように止まる回数が多い日は、止める場所の数だけ駐車料金を足します。

食事は、道中の買い足しが重なるほど読みにくくなる費用です。飲み物と軽い食べ物は保温ボトルや保冷バッグで家から持って出る分を決め、外で食べるのは目当ての一食に絞ります。サービスエリアグルメめぐりのように食べることを目的にする日は、食事を燃料代と同じく先に予算に入れます。

やりがちな失敗は、燃料代だけを数えて通行料と駐車料金を後回しにすることと、休日割引の対象外の日に気付かずに出かけることです。もう一つは、費用を抑えるために休憩を削ることです。長い時間を走る日は少なくとも2時間に1回休むようすすめられているので(JAFのクルマ何でも質問箱)、休憩は費用ではなく行程の側に先に置きます。四つの費用を出発前に書き出しておけば、帰ってから給油と通行料の記録で答え合わせができます。

この節に出てくる図鑑の項目

出典