木星
惑星の見え方
一年のほとんどの時期、夜のどこかに白く強い点が出ています。会合周期398.9日(国立天文台暦計算室「暦Wiki 惑星/会合」)で、ほぼ毎年衝がめぐるためです。
いつ、どちらの空に出るか
暦計算室「暦Wiki 惑星/会合」の会合周期は398.9日で、一年と一か月あまりごとに惑星の衝を迎えます。衝のころは日の入りに東から昇って一晩中出ており、月を追うごとに南中の時刻が早まり、半年ほど先には日没直後の西空へ移ります。毎年めぐってくるので、見る機会そのものは多い惑星です。太陽と同じ方向へ来る合の前後、一、二か月は見えません。
肉眼でどこまで見えるか
白い、大きめの点に見えます。マイナス2等前後で、金星を除けば夜空でいちばん明るい星になる時期が長く、市街地でも雲が切れていれば拾えます。恒星との違いは光の落ち着きで、高く昇っているあいだはほとんどまたたきません。視直径は最大で50秒角ほどと惑星の中では大きいほうですが、縞模様は肉眼では分かりません。色でも分かれ、赤みも青みも帯びない白です。
双眼鏡で何が増えるか
本体について増えるのはわずかな面の広がりまでです。固定して見ると、点ではなく小さな円盤らしいと分かることがありますが、縞模様には届きません。双眼鏡でいちばん変わるのは本体の外側で、両わきに並ぶガリレオ衛星が見えてきます。そちらは別項に譲ります。手すりや双眼鏡用の三脚で像を止めるほど、輪郭も衛星も拾いやすくなります。
ほかの星との見分けかた
取り違えやすいのは金星です。分けるのは時間帯で、金星は夕方の西か明け方の東にしか出ませんが、木星は真夜中の南の高い空にも昇ります。並んで見える時期には金星のほうがはっきり明るく、木星は一段落ちます。恒星のシリウスとは色が近いものの、シリウスは低い空で激しくまたたき、色までちらつきます。一か月ほどで位置も動き、白さの度合いも違って、シリウスは青白く見えます。
よくある勘違い
夜空でいちばん明るい星が木星だと受け取られがちですが、金星が空にいる時間帯はそちらが上です。逆に真夜中に光っているなら、金星ではありません。明け方の東で強く光る点も、たいていは金星のほうです。もうひとつは縞模様で、写真で見慣れた帯は肉眼にも双眼鏡にも写りません。両わきの点を五つ目まで数えたときは、近くの恒星が混じっている可能性を数日おいて位置で確かめます。