ペルセウス座
秋の星座
見え方: 肉眼で見える
人の形より、天の川に沿う「く」の字の流れが先に見えます。ミルファクを中心にした星の散らばりで、折れた先には食変光星アルゴルが待っています。
形のたどりかた
天の川の中を流れる「く」の字を探します。カシオペヤ座のWから南東へ視線を送ると、1.8等のミルファクが天の川の濃いあたりに光り、その周りに3等から4等の星がゆるい弧を描いて散らばります。弧は南へ折れ、折れた先の2等台の星がアルゴルです。弧の全長は20度ほどあり、双眼鏡の視野には収まらないので、まず肉眼で当たりをつけます。人物像に組み直すのは後まわしです。折れ目の位置を先に覚えると、次の晩からは早く見つかります。
目じるしになる星
α星ミルファクは1.8等(理科年表)で、周りの星ごと双眼鏡の一視野に収まる散らばりを作っています。もう一つの目じるしはアルゴルで、約2.87日の周期で2.1等から3.4等まで落ち、また戻ります。暗くなっている時間は10時間ほどで、一晩のうちに落ちて戻る様子まで追えます。比較する星を決めておくと、その晩の変化が読めます。明るいときはアンドロメダ座のアルマクと並び、暗いときはε星(2.9等)より暗くなります。
見ごろの時期と南中高度
20時ごろに南中するのは1月上旬で、秋の宵には東の空を昇っている途中です。ミルファクの赤緯はおよそ+50度あり、北緯35度では天頂の北側を通って高度75度ほどまで上がります。北へ行くほど沈まない星に近づき、北緯45度では周極星に近い動き方になります。秋の宵はカシオペヤ座のWの南東を探すと早く、10月は北東の低空、12月には頭上に来ます。北緯20度あたりまで下がると、北の低い空をかすめるだけの星座になります。
どこまで見えるか(緯度と空の明るさ)
1.8等のミルファクは市街地でも残るため、入口だけならどこからでも見つかります。差が出るのはその先で、天の川を地にした細かい星は光害のもとで消え、弧が骨だけになります。夜空の明るさが一段変わるごとに、弧に残る星の数がはっきり減ります。北緯35度では一年の大半を北東から北西の空で過ごし、南半球の中緯度からは低くて追いにくい星座です。二重星団が肉眼のしみとして分かるかどうかも、同じ目安になります。
この中にある見どころ
見どころはペルセウス座二重星団です。ミルファクとカシオペヤ座の中ほど、天の川の中に4等台の小さなしみが2つ並び、暗い空では肉眼でも二つと分かります。双眼鏡では両方が同時に視野へ入り、数十個の星が二群に分かれて散る眺めになります。口径より視野の広さが効く相手で、双眼鏡は7倍から10倍が向きます。手で支えると像が揺れるため、寄りかかれる場所を選ぶと星の粒まで数えられ、倍率を上げるほど良くなる対象ではありません。