みずがめ座
秋の星座
見え方: 空が暗ければ肉眼で
979平方度と広いのに、2等星が一つもありません。水瓶にあたるY字の4星を先に見つけ、そこから南へ流れる星の列をたどる順になります。
形のたどりかた
先に「三ツ矢」と呼ばれるY字を見つけます。星座の中ほどで4等前後の星が4つ小さく集まり、これが水瓶にあたります。Y字は差し渡し3度ほどしかなく、双眼鏡の一視野に収まります。ここから南へ、3等から4等の星が蛇行しながら20度以上続き、水の流れという見立てになります。流れの南の端にはみなみのうお座のフォーマルハウトがあり、1.2等のこの星から北へさかのぼるほうが早い場合もあります。
目じるしになる星
明るい星は二つで、どちらも2.9等です。α星サダルメリクと、その西どなりのβ星サダルスードで(理科年表)、2等星の目じるしを一つも持たないことが探しにくさの理由になっています。実際の手がかりは外にあり、南のみなみのうお座のフォーマルハウト、北西のペガスス座の四辺形、南西のやぎ座の三角で囲った内側を探します。囲いを作ってから中を見る順です。どちらの星も名は知られていますが、空では見つけにくい部類に入ります。
見ごろの時期と南中高度
20時ごろの南中は10月下旬です。北緯35度では、三ツ矢のあたりで南中高度およそ54度、南へ流れる列の先は40度を下回り、低いほうから先に街明かりへ埋もれます。低空は大気減光も効くため、南の空が開けているかどうかが緯度以上に効きます。8月下旬の深夜には東の空にあり、12月の宵には西へ傾いて、宵に探せる期間は秋の2か月ほどで、南中の前後1時間ほどが追える時間になります。
どこまで見えるか(緯度と空の明るさ)
街ではほぼ全滅する星座です。最も明るい星が2.9等なので、肉眼の限界等級が4等ほどの市街地では三ツ矢の4星がそろわず、Y字になりません。郊外でY字が形になり、環境省の星空観察が扱うような暗い空でようやく水の流れがつながります。赤緯は0度から南へ20度あたりで、北緯35度からは南中時に十分な高さがありますが、北緯55度より北では南端が届きません。Y字が形になるかを、その場所の判定に使えます。
この中にある見どころ
球状星団M2が双眼鏡向きです。サダルスードから北へ約5度の位置に6等台の小さな丸いしみとして入りますが、粒には分かれません。らせん星雲NGC7293は見かけが満月の半分ほどと大きい一方で表面輝度が低く、暗い空と広い視野でようやく淡い円として気づく相手です。みずがめ座η流星群の放射点も水瓶のそばにあり、そちらは空で起きること図鑑の話になります。二つとも構造は写真の側で、目に届くのは淡い光だけです。