光環
太陽のまわりに出るもの
探す位置: 太陽の側
太陽のすぐ外に、にじんだ色の輪が重なります。気象庁『気象観測の手引き』はこれを「光冠」と表記し、半径は一般に5度より小さいとしています。
どう見えるか
太陽をとり囲む白い輝きの、そのすぐ外に色の輪が並びます。輪の内側が紫または青、外側が赤で、緑や黄が間にはさまることもあります。気象庁『気象観測の手引き』は「輪は二重以上の場合もあり」と記し、半径は一般に5度より小さいとしています。中心のまぶしい部分はオーレオールと呼ばれ、WMO 国際雲図帳はその直径をおおむね5度以内とし、外縁に赤みや栗色の輪がつくとしています。並びは内暈と逆になります。
空のどこを探すか(太陽からの角度・太陽高度)
太陽に接した、視半径5度に満たない範囲だけを見ます。太陽高度は問いません。薄い雲が前を横切っていれば、日の高い時間でも低い時間でも同じ場所に出ます。輪が太陽に近すぎるので、屋根の縁や電柱、太い枝で光源を隠し、隠した縁のすぐ外に残る色を拾う形になります。太陽本体を直接見ない位置取りと、双眼鏡を太陽へ向けないことが前提で、角度の見当は角度計で取れます。
なぜそこに出るか
水滴や氷の粒による回折です。気象庁『気象観測の手引き』は、光が「小さい水滴あるいは氷の粒でできた薄い雲の中を通過するとき回折によって生ずる」と説明しています。WMO 国際雲図帳はさらに、粒が小さいほど輪の半径は大きくなるとしています。粒の大きさがそろっているほど色は鮮やかになり、大小が混じると輪はにじんで白い光へ近づきます。同じ回折が彩雲の色もつくります。
似た現象との分け方
決め手は太陽からの距離です。光環は太陽に接して広がりますが、内暈は半径22度の位置に立ち、内側に薄い赤の縁を持ちます(気象庁『気象観測の手引き』)。輪の内側の空が外より暗く見えるのも暈の側の特徴です。色の並びも逆で、光環は内が青紫、暈は内が赤になります。雲の縁が不規則に色づく彩雲は輪の形をとらず、太陽から10度を超えると干渉が主になります。
出ているとき空に何があるか
薄い雲が太陽の前を通っているときです。高積雲や巻積雲の薄いところ、山にかかったもや、層積雲のちぎれた縁が舞台になります。粒のそろった若い雲ほど色が整い、雲が厚みを増して光が散ると輪は消えます。気象庁『気象観測の手引き』はこれを大気光象に置き、太陽によるものを「日光冠」、月によるものを「月光冠」と呼び分けています。