重さではかる

はかる・洗う

動かすもの: 重さ

米を合ではなく、1gきざみのグラムではかります。カップへの詰まり方による差が消え、公表されている米の重さの1.3〜1.5倍という比を、そのまま加水量に当てはめられます。

何が起きているか

グラムで量ると、カップへの詰まり方による差が消えます。公表されている加水量は米の重さの1.3〜1.5倍という比で書かれているため、重さを起点にすれば比をそのまま当てはめられます。合ではかる方法との違いはここで、一合升の体積のままでは、当てはめる先の数字が手元にありません。はかりは、条件を自分で固定するための道具です。

動かす数字

精白米1合は約150g、無洗米1合は約160gです。加水量は米の重さの1.3〜1.5倍とされ、150gなら195〜225mLにあたります。水は米の重さの何倍か(加水量の重量比)の形で書き留めておけば、合数が変わっても同じ条件を再現できます。水は米の重さの1.5倍も、この幅の上端を指した言い方にすぎません。刻みは1gで足ります。

台所での測り方

はかりにボウルをのせ、表示を0に戻してから米を入れて重さを読みます。水をはかるときも同じはかりの上で注げば、体積を量り直さずに比を決められます(水1mLは約1g)。洗う前に量ったのか後に量ったのかも、同じ欄に書いておきます。同じはかりを使い続けることも、条件の一つです。ここまでそろえて、はじめて別の日の記録と並べられます。

よくある失敗

洗ったあとの米を量って比を当てはめると、吸った水のぶんだけ加水量が多くなります。吸水は30分でもかなり進むので、待たせた時間ぶん重さは増えます。比の基準は、あくまで乾いた米の重さです。量り直した数字をそのまま水は米の重さの何倍か(加水量の重量比)として残すと、次に炊いたときの数字と揃わなくなります。はかりの表示は、置き場所が水平かどうかでも動きます。

解説動画: お米炊飯研究所#4 ごはんが毎回おいしくなるお米の計量(基本)〜計量カップ、市販計量カップ、一合枡、一升枡でお米を量ってみる/お米炊飯研究所/Chinobeikokuten tv

米だけ量らない理由: 動画は、菓子やパンを作るときは小麦粉も砂糖も必ず量ってから作るのに、米だけは目分量になっていないかと問いかけます。炊飯は米と水と熱で決まるので、米の量が決まらなければ水の量も決まらない。毎回ご飯の食感や味わいがばらばらになる原因はここにある、という置き方から入ります。

四つの道具で量る: 炊飯器の付属カップ、市販の計量カップ、一合升、一升升で、実際に米を量って比べていきます。米業界では1合を150gとしていて、地方や店の考え方によっては145gとするところもあるが、いろいろな研究や文献を見てもおおむね1合150g・2合300gでよいと述べます。

水位線の前提: 内釜に刻まれた1から5の線は合数を指していて、その水位線も1合150gであることを前提に引かれている、と説明します。だから量り方で米の量が変われば、水加減のほうもずれる。つまり米の量と水の量は別々の話ではない、という順序です。水をはかる側だけを直しても揃わない理由が、ここにあります。

人前ではかりを使う: 人前で炊くときは計量カップを使わず、必ずはかりでグラム単位で量る、水加減も重さで測ると言います。理由は、同じグラム単位でそろえておけば炊飯の情報を交換できるから、次に炊くときの参考になる、というものです。この項目が水は米の重さの何倍か(加水量の重量比)の形で残そうとしていることと、同じ考え方にあたります。

カップでも足りる場面: 一方で動画は、米は寛容な食べ物で少々の違いは大きくは響かないとも言います。付属のカップですりきり量って内釜の水位線に合わせればだいたいうまくいくよう、各メーカーが炊飯器に工夫を積んでいるからです。合ではかるでもよいが、味を揃えたいときは一度量ってみてほしい、と締めます。