丸く握る
握り方
手のひらで転がして球に近い形へ整える握り方です。角を合わせる手数が要らず、同じ体積なら表面積は最も小さくなりますが、冷め方を三つの形で比べた資料は見当たりません。
何が変わるか
手のひらの上で転がすように整える形で、角を合わせる手順が無いぶん形が決まるまでの手数が少なく済みます。同じ体積なら球の表面積が最も小さくなるため、外気に触れる面は三角や俵より小さくなります。持ち替えて角を作る動作が要らないので、手の小さい人でも形にしやすい握り方として紹介されています。転がす向きを変えながら整えると丸みがそろいます。平らな面が無いので、重ねると転がる点だけは扱いに響きます。
分かっていること
角が無いので押しつぶす方向が定まらず、力を一点に集めず手のひら全体で受ける握り方になります。海苔は帯で巻くか小さく切って貼るかで、三角に握るのように一辺を合わせるという決まりはありません。同じ飯量なら表面積が最も小さいことは、形そのものの性質として確かです。転がす回数が増えるほど表面はなめらかになりますが、そのぶん手が触れている時間も延びます。
分かっていないこと
表面積が小さいので冷めにくい、乾きにくいと説明されることがありますが、俵に握るや三角と並べて温度と重量の減り方を測った資料は見当たりません。転がす回数と締まり具合の関係も数値になっておらず、握る強さが球面のどこにどれだけかかっているかも分かっていません。同じ重さにそろえた三つの形を同時に置いて比べた報告も確認できていません。形と冷め方を結ぶ数字は、いまのところ手元にありません。
どう測れば分かるか
三つの形を同じ100gで作り、室温に置いて30分ごとに中心の温度と重さを記録すれば、冷め方と乾き方が並びます。表面の硬さはテンシプレッサーで、握った直後と時間を置いた後の両方を取ると、形による差と老化(β化)による差を切り分けられます。表面積は直径から計算できるので、減った重さを面積で割れば形によらない値になります。室温と湿度も一緒に記録しておきます。