葉柄
葉の見方
葉と枝をつなぐ柄にも、見どころがあります。長さや断面の形、翼の有無、毛の付き方に加えて、柄そのものに蜜を出す腺がのる木もあります。
何を指す言葉か
葉柄は、葉身と枝をつなぐ柄の部分で、これを持たず葉身が直接枝につく形は無柄と呼びます。長短のほか、断面が丸いか扁平か、両側に薄い翼が張り出すか、毛や溝があるかが見どころです。柄の上や葉身の基部に、花の外で蜜を出す花外蜜腺がのる木もあり、福原達人『植物形態学』の花外蜜腺の項がサクラの仲間を例に挙げています。小葉についている柄は小葉柄で、葉柄とは別に数えます。どこまでが葉一枚かは単葉と複葉の側で決めます。
どこを見れば分かるか
柄の付け根から葉身までを、一本ずつ見ます。つまんで回すだけで断面が丸いか扁平かが分かります。サクラの仲間では葉身の基部か葉柄の上部に、小さな粒が一対あり、これが花外蜜腺です。ソメイヨシノとヤマザクラで位置を比べられます。ポプラ類は葉柄が左右につぶれて扁平で、弱い風でも葉がよく揺れます。虫こぶや汚れを粒と読まないように、左右に対であるかを確かめます。
これが分かると何が引けるか
葉身の形が似ていても、柄だけで候補が割れます。蜜腺の有無と位置はサクラの仲間を絞るときの定番で、鋸歯の形と合わせれば近い種どうしを比べられます。柄が長ければ葉は風で回りやすく、扁平ならさらによく揺れるため、遠目に樹冠の動きを見るだけでも手がかりになります。翼の張り出しはミカン科などで目立ちます。葉軸と葉柄の切り分けは単葉と複葉の側に置き、ここでは一本の柄の観察に限ります。