カタバミ

春に出る草

触れたときの扱い: 樹液・毛・汁に注意(触れたら洗う) / 見ごろ: 一年中

ハート形の小葉が3枚、地面に低く広がります。夕方になると3枚が下向きに折りたたまれ、朝また開くので、暗い時間に見ると別の草に見えます。

ここだけ見る(決め手)

先がへこんだハート形の小葉が3枚、これが最初の目印です。次に見るのは実で、長さ1〜2cmの細い円柱が上を向いて付き、熟したものに指が触れると種子を勢いよくはじきます。三つ目は時刻で、日が落ちると小葉が閉じ、朝にまた開きます。花は直径8mmほどの黄色い5弁で、葉と同じ株から細い柄で立ち上がります。昼と夕方に同じ株を見ると、葉の向きだけが変わります。

いつ、どこに出るか

見ごろは一年中としました。盛りは春から秋ですが、12月や1月でも日当たりのよい石畳の隙間に咲いた株が見つかります。出る場所は花壇の縁、鉢の土の上、駐車場の目地で、根が浅く、土が少なくても足りるため、鉢植えを買うと一緒に付いてくることもあります。芝生の中では葉が低いまま残り、刈り取りの高さでは減りません。

よく似た草との違い

3枚組という点でシロツメクサと迷いますが、あちらはマメ科で小葉が丸く、表に白いV字の斑が入り、花は白い球になります。カタバミの小葉はハート形で、斑がありません。もう一つは鱗茎で増えるムラサキカタバミ(Oxalis debilis subsp. corymbosa)で、南アメリカ原産です。花が淡い紅紫で大きく、葉も一回り大きい点で分かれます。

触れたらどうなるか

チップは樹液・毛・汁に注意(触れたら洗う)に置きました。理由は葉と茎を切ったときに出る汁で、この草はシュウ酸を含み、属名の Oxalis もそこから来ています。手に付いただけで荒れる例はまれですが、汁の付いた指で目をこすらないことと、遊んだ後に水で手を洗うことは守ります。目に入ったときの手当ては汁が目に入ったときに分けました。

増え方

二重に増えます。一つははじける実で、熟したさやが刺激を受けると1m前後まで種子を飛ばし、隣の鉢や目地へ移ります。触れた指に種子が跳ね返る感触で気づくほどの勢いです。もう一つは地面を這う茎で、節から根を下ろして株を横へ広げ、一株が円い面になります。ムラサキカタバミのほうは種子をほとんど作らず、土に残った鱗茎で増えるため、土を移した先へ一緒に運ばれます。