ハルジオン

春に出る草

触れたときの扱い: 特に知られた刺激はない / 見ごろ: 春(3〜5月)

つぼみが下を向いてうなだれます。よく似たヒメジョオンとは、つぼみの向きと茎の中身で春のうちに分かれます。

ここだけ見る(決め手)

見るのは、つぼみ・茎の中・葉の付け根の3か所です。開く前のつぼみは重そうに下を向き、茎の中は空洞で、茎に付く葉は基部が耳のように広がって茎を包みます。花は直径2〜2.5cm、糸のように細い舌状花がびっしり並び、色は白から淡紅色まで幅があります。この頭花が枝分かれの先にいくつも付き、開く前の首の垂れ方でおおよそ決まります。

いつ、どこに出るか

4〜6月が花の時期で、名のとおり春に咲きます。出る場所は造成地、線路際、川の土手、駐車場の縁で、年に一度は刈られる明るい場所に群れます。同じ造成地ではナガミヒナゲシと時期が重なり、白と朱色が並びます。冬のあいだは根元の葉が地面に広がったまま残り、春になると株の芯から花茎が伸びます。国立環境研究所の侵入生物データベースは、北アメリカ原産で1920年頃に渡来したと記しています。

よく似た草との違い

ヒメジョオンとの違いは、国立環境研究所の侵入生物データベースが3点を挙げています。茎が中空であること、咲く頃まで根元の葉が残ること、茎の葉の基部が茎を包むことです。咲く時期も春と夏でずれ、背丈はハルジオンで30〜80cmに収まります。迷ったときは茎を指で押し、つぶれる手応えがあれば中空と見ます。

触れたらどうなるか

茎と葉は短い毛で覆われますが、その毛は皮膚を刺しません。汁で手が荒れる草でもなく、触れて荒れたという報告は限られるため、特に知られた刺激はないの段に入ります。ただしキク科なので、体質によってはセスキテルペンラクトンが原因のかぶれが起きます。花に顔を近づけた日は、手と顔を洗ってから戻ります。花粉が服に付きやすい時期でもあります。

増え方

種でふえ、風で運ばれます。花のあとの冠毛の付いた小さな実がタンポポの綿毛のように飛び、むき出しの土にまとまって定着します。1株が付ける実の数が多く、刈られた株も根元から出直します。同じ北アメリカ原産のヒメジョオンやセイタカアワダチソウと同じ空き地に出て、春はこちら、夏から秋は向こうと時期を分け合います。