含よう素泉
掲示用の泉質
区分: 療養泉の泉質名
よう化物イオンが10mg/kg以上で付く泉質名です。平成26年の指針改訂で掲示用泉質名に加わった新しい枠で、火山の熱ではなく地下の堆積層の水に伴って出ます。
どんな成分でこの名前になるか
よう化物イオンが10mg/kg以上で付く名前です(指針 第1-3表)。平成26年の指針改訂で掲示用泉質名に加わった枠で、それ以前は独立した泉質名ではありませんでした。陰イオンの主成分は問わないため、実際には塩化物泉を兼ねる源泉が多く、掲示では頭に含よう素-が付きます。火山の熱ではなく堆積層の地下水に伴う点も、ほかの特殊成分と並べたときの違いです。
掲示ではこう書かれる
掲示の泉質欄では、含よう素-ナトリウム-塩化物泉のように頭に含よう素-を置いた形で書かれます。平成26年より前の分析書には、よう化物イオンの値が載っていても泉質名に現れません。名前の変わった源泉があるのはそのためで、分析終了年月日の欄と見比べると事情が読めます。十年ごとの再分析にあたって書き換わった掲示も見かけます。
湯の見た目と肌ざわり
湧き口では無色に近く、空気に触れて時間がたつとよう素の黄ばみとして黄色から褐色へ寄ることがあります。よう化物イオンが酸化してよう素に変わるためで、貯めておくほど色が進みます。においはよう素臭で、硫黄のにおいとは別のものです。海水の成分を含む古い地下水に伴うことが多く、塩味を感じる源泉も多くなります。
昔の呼び名
旧分類では食塩泉の小分類「含ヨウ素-食塩泉」に置かれ、独立した掲示用泉質名ではありませんでした。平成26年の改訂で含アルミニウム泉と含銅-鉄泉が外れて10種になり、入れ替わりにこの泉質が加わっています。表記も片仮名のヨウ素から、よう素へ移りました。旧名が食塩泉の下にあったのは、かん水のような堆積層の水に伴って出るからです。