炭酸水素塩泉

掲示用の泉質

区分: 療養泉の泉質名

陰イオンの主成分が炭酸水素イオンの塩類泉です。陽イオンによってナトリウム型とカルシウム・マグネシウム型に分かれ、旧名も二つに分かれていました。

どんな成分でこの名前になるか

溶存物質1000mg/kg以上の塩類泉のうち、陰イオンの主成分が炭酸水素イオンのものです。指針1-3(1)2)の注記には、炭酸イオンのmval%が上回る場合も炭酸塩泉とはせず炭酸水素塩泉に含めるとあります。陽イオンの側でナトリウム型とカルシウム・マグネシウム型に分かれ、掲示ではその名が頭に付きます。名の似た二酸化炭素泉は溶けた気体の量で決まる別の泉質です。

掲示ではこう書かれる

掲示の泉質欄は、ナトリウム-炭酸水素塩泉、カルシウム-炭酸水素塩泉のように陽イオン名を頭へ置いて書かれます。同じ掲示用泉質名でも、頭の語が違えば湯口の見え方まで変わります。加水・加温・循環ろ過装置の使用・消毒の四つは温泉法施行規則が別に書かせる欄で(温泉の利用状況の表示)、加温すると析出が進むこの泉質では、その欄と湯口の様子が地続きになります。

湯の見た目と肌ざわり

湧き口では無色澄明の源泉が多く、二酸化炭素が抜けるにつれて白く濁ることがあります。カルシウム型では炭酸カルシウムが固まり、湯口の石灰華として湯口や浴槽の縁に段をつくります。ナトリウム型は析出が目立たず、湯だけを見て型を当てるのは難しくなります。肌ざわりから泉質を言い当てる話は採りません。

昔の呼び名

新旧泉質名対照表③に当たり、旧泉質名は二つありました。ナトリウム型が「重曹泉」、カルシウムやマグネシウムの型が「重炭酸土類泉」で、土類とはアルカリ土類金属のことです。今は陽イオンを頭に置く一つの形へ畳まれ、重曹泉という語は掲示用泉質名に残っていません。古い分析書ではこの旧名が併記され、旧泉質名の併記の欄で見つかります。