酸性泉

掲示用の泉質

区分: 療養泉の泉質名

水素イオンが1mg/kg以上あることで付く泉質名です。pHの値で決まる液性の酸性とは物差しが違い、掲示では二つの酸性が別の欄に並びます。

どんな成分でこの名前になるか

水素イオンが1mg/kg以上あることで付く名前です(指針 第1-3表)。pHの値では決まりません。pHは水素イオン濃度の対数をとった液性の物差しで、同じpHでも溶けている量が違えば判定は変わります。掲示に酸性と酸性泉が並ぶのはこのためで、前者は酸性という液性の区分、後者は療養泉の泉質名です。塩類泉を兼ねる源泉では、泉質名の頭に酸性-が付きます(指針1-3(3)3)(a))。

掲示ではこう書かれる

掲示の泉質欄には、酸性-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩泉のような形で現れ、頭の酸性-は液性ではなく泉質名の一部です。読み下しは泉質名の頭書きに譲ります。掲示基準(平成26年7月1日 環自総発第1407012号)では泉質別禁忌症の欄に名前が挙がる数少ない泉質ですが、文言を定めるのは都道府県知事なので、欄があるところで止めます。

湯の見た目と肌ざわり

透明なものから黄色を帯びたものまであり、色は共存する成分の側で決まります。肌にはぴりぴりする刺激を感じることがあり、傷や目に入るとしみます。上がり際のすすぎを掲示する施設があるのはこのためで、作法の側は出るときのすすぎにまとめました。金属を侵すので洗い場の湯栓とシャワーや配管の材質にも関わります。

昔の呼び名

旧泉質名は「単純酸性泉」で、溶存物質が1000mg/kgに満たず、水素イオンだけが限界値を超える湯を指しました。硫酸イオンとアルミニウムを伴う湯は明礬泉、鉄を伴えば緑礬泉と呼ばれ、今は硫酸塩泉や含鉄泉へ頭書きが付く形に移っています。明礬泉の系統に当たる含アルミニウム泉は、平成26年に掲示用泉質名から外れました。