フェイク

表現の技

原曲のメロディをその場で崩す表現

どういう技術?

原曲のメロディをその場で崩して歌う技です。音の高さやリズムを自分の解釈に置き換え、同じ言葉でも別の旋律にします。ゴスペルやR&Bの流れをくむ歌い方から広まり、上級の表現と見られがちですが、実際は元の旋律を完全に覚えていることが前提で、覚える手間のほうが技術より重い技です。

やり方

まず原曲どおりに3回歌えるか確かめます。そのうえで伸ばす音の後半だけを対象にし、上下に2〜3音動かします。動いた先は必ず伴奏に合う音へ着地させ、次の言葉は元の位置から入り直してください。出だしと語尾は崩さないのが、破綻しないための最低線です。

練習のしかた

同じ曲を週に2回、1か所ずつ崩して録音します。伴奏と重ねて気持ち悪くないかを耳で判定し、合わない動きは捨てます。使える形が3つたまれば、1曲の中では十分に足ります。音感が追いつくまで半年以上かかることも珍しくないので、焦って増やさないほうが結局は早いです。

やりがちなミス

音を外したのと区別がつかないのが最大のリスクです。採点は原曲の旋律と比べるため、音程正確率は確実に下がります。人と歌う場では伴奏やハモリとぶつかるので、ハモリを入れる場面では控えめにします。原曲を正確に歌えることが前提で、崩す前にまず覚え直すのが近道です。

解説動画: 歌唱力が超絶進化する最強のフェイク練習法を聞いてみた。【Riff Challenge】/しらスタ【歌唱力向上委員会】

即興の節回しを段階で覚える: 細かい節回しを即興で入れるのがフェイク。ゲスト講師がレベル1から3まで難易度順に課題を出し、視聴者が真似していく形式で進む。講師は筋トレと同じで、続ければできるようになると言い切り、簡単なものから順に並べてある。どこまで行けたかコメントで報告する挑戦として作られている。

まず音を把握してゆっくり: 最初にやるのは鳴っている音を把握すること。どの音がどう動いているかを聴き取れて、そこがスタート地点になる。次が速さで、音程が速く変わるところが難しい。だからいきなり本来の速さで追わず、まずゆっくり歌って形を取り、取れてから速度を上げていく。

滑らせずに一音ずつ刻む: なんとなく音をたどると滑り台のようにつながって聞こえる。講師が繰り返し指摘したのはそこで、一音一音が独立して聞こえるようにカクカクさせる。本人は「カチカチ」と刻む感覚で練習していたという。速くつなげるときもその刻みを意識したままにするのがコツ。

速くなると体が動く: レベル1で出てくる3連の形は、実際にJ-POPの中にも出てくると確かめている。レベルが上がるほど速く難しくなり、体や顔まで使わないと間に合わないところまで来る。実際にフェイクやアドリブを入れると体が勝手に動いてしまう、という話も出た。