ティピカ

コーヒー品種・精製

ティピカは、現在のアラビカ品種の多くが枝分かれした大本とされる、香り高く栽培に手間がかかる原種です。

どんな味?

多くのアラビカ種がこの品種から枝分かれしたとされる、いわば大本の品種です。澄んだ酸味とクリーンな後味を持ち、香りの評価が高い一方、収穫量が少なく病気に弱いという弱点があります。歴史的にはイエメンからインドネシア、中南米へと伝わり、世界中に広まった経緯を持つ品種でもあります。苗木の入手が難しく、栽培地域も限られているとされています。

選び方

栽培に手間がかかるため、生産量は年々減っているとされる品種です。「ティピカ」の名前が表示されている豆は、品種にこだわって栽培・選別されたものであることが多く、価格もやや高めになる傾向があります。ブルーマウンテンやコナといった有名な銘柄の一部も、ティピカ系の品種から作られています。希少な品種のため、専門店でも扱いが限られることがあります。

向いている淹れ方

浅煎りのハンドドリップで、澄んだ酸味と香りを引き出す淹れ方が向きます。繊細さが焙煎の風味に埋もれます。挽き目はやや細かめにして、湯温を少し低めにすると、香りの輪郭がより出やすいとされています。同じ豆でも器具によって香りの立ち方に差が出やすいとされています。

保存

香りが持ち味の品種なので、焙煎日から2週間以内に飲み切るのが理想です。密閉して冷暗所に置き、挽いたら早めに使い切ってください。収穫量の少なさから、出会える機会自体が限られる品種でもあります。