イラガ

危険生物(虫)

触れた瞬間に電気が走る毛虫

見分け方

緑色でずんぐりした幼虫の体に、毒のあるトゲがびっしり並びます。カキ・ウメ・サクラ・カエデなどの葉の裏につくため、木陰にタープを張るときや枝を掴んだときに触れやすい虫です。

危険・注意

触れると電気が走るような鋭い痛みが起こって赤く腫れます。痛みは1時間ほどで和らぐことが多いものの、かゆみと赤みは数日続き、こするとトゲが広がって悪化します。

出会ったら

こすらずに粘着テープを軽く当ててトゲを取り除き、流水で洗って冷やします。かゆみにはステロイドの外用薬が有効です。木の下に椅子を置く前に、頭上の葉の裏を一度確かめておくと防げます。

解説動画: イラガの見つけ方・駆除と、繭のうちに潰す予防/吉瀬園芸

どんな害虫か: イラガは蛾の幼虫で、国内だけでも30種類以上いるとされ見た目もさまざまである。葉を食べる害虫で特に7月から9月によく発生する。ブルーベリーや柿、梅、栗のほか、ごく稀にミカンやレモンにも付く。知らずに素手で触ると激痛が走ることで知られ、葉に腕を置いた瞬間にチクチクして、見てみるとイラガがいた、という形で気づくことが多い。

食害痕から探す: イラガは葉の裏にいることが多く、気づかないまま触ってしまいやすい。探すときはまず葉を見て、メッシュ状の食害痕や、葉の一部が欠けている箇所を見つけたら、その葉の裏とすぐ近くまで確認する。食べ尽くして隣の葉へ移っていることも多いためである。被害が進むと葉がほとんどなくなり、光合成ができず果実が熟さなくなるので、早期発見と早期の対処が要る。

駆除のしかた: 駆除は必ず手袋をして行い、素手では絶対に触らない。数が少なければ葉ごと、枝ごと切り取って下に落とし、踏み潰すか袋に入れて処分する。手に負えず薬剤を使う場合は、その作物のイラガ(ケムシ)に登録のある農薬を選び、使用回数や収穫前日数などの注意事項を必ず守る。家庭菜園の規模なら、目視で見つけて取り除くだけでも十分足りるとしている。

繭のうちに潰しておく: 見つけてから慌てて駆除するより、繭の段階で潰しておくのが有効な予防になる。繭は枝の分かれ目に多く、枝に擬態したようにぷくっと膨れて付く。ほかに側溝の壁面、スリット鉢の縁の裏、穴の空いたポットの凹みなどにも付いていた。繭から徹底的に潰したブルーベリー園ではほとんど発生がなかったと実例を挙げ、日頃から見落とさず潰す癖をつけるとよいとしている。

刺されたとき: 刺されたときは慌てず、粘着の強いテープを刺された箇所にペタペタと当てて皮膚に刺さった針を抜き、その後に水道水で洗い流す。イラガの毒は水溶性とされ、水で流すとたいてい痛みは治まる。痛みが引いた後もガサガサして痒みが残ることがある。体質によってはひどくなる人もいるので、我慢せず早めに病院を受診する。