ブユ(ブヨ)

危険生物(虫)

小さいのに腫れが長引く虫

見分け方

体長2〜5mmの小さなハエの仲間で、きれいな渓流沿いの朝夕に群れて飛びます。蚊のように刺すのではなく、皮膚を噛み切って出血させ、にじんだ血を吸うので、その場で赤い点になります。

危険・注意

噛まれた直後より翌日以降にかけて強く腫れ、激しくかゆくなるのが特徴です。水ぶくれやしこりが数週間残ることもあり、掻き壊すと化膿して跡が残ります。

出会ったら

まず冷やしてかゆみを抑え、早めにステロイドの外用薬を使うと腫れが長引きにくくなります。予防は足首まわりの露出を減らすことで、虫の多い朝夕は川辺で長居しないのも効きます。

解説動画: 虫刺されで水ぶくれになる原因と、跡を残さない手当(皮膚科医の解説)/玉城有紀 / 医師「皮膚科・美容皮膚科」

ブヨはどんな虫か: ブヨは小さなハエのような見た目をしていて、蚊と同じように人の血を吸う虫だと説明している。キャンプ場や川で遊んだときに刺されることが多く、赤みやしこりがしばらく残るのが特徴である。同じ場所で刺される虫としてアブも挙げており、こちらは蚊と違って皮膚を噛み、出てきた血を吸うので刺された瞬間から痛いと区別している。

水ぶくれができる理由: 虫刺されで水ぶくれができるのは、虫が持つ毒液の刺激で皮膚の細胞が傷つくためと、吸血のときに注入された成分に対してアレルギー反応が起きるためである。傷ついた組織から滲み出た体液やタンパク質が皮膚の中に溜まって水ぶくれになる。どの虫に刺されたかよりも個人の体質による差のほうが大きく、同じ虫でも赤みだけで済む人とひどく水ぶくれになる人がいる。子どもは大人より症状が強く出やすい。

刺された後の手当: 水ぶくれができてジュクジュクしているときは消毒はせず、まず石鹸で洗う。かいてしまうと細菌が入って化膿し、しみや跡が残るため、ステロイドを塗る、痒み止めを飲むなどして炎症をしっかり抑える。刺されたと思ったらこすらずに水で洗ってよく冷やすのが基本で、軽症なら市販の痒み止めでもよいが、赤みや痒みが強いときはステロイドの外用やアレルギーを抑える飲み薬が必要になる。子どもは我慢できずとびひになることもあるので早めに受診する。

跡が残るのはなぜか: 虫刺されの跡がシミのように残るのは炎症後色素沈着で、皮膚を修復する過程でメラニンが作られて沈着することによる。原因は早く治療しないことで、かき壊して炎症が長引くほど色素が深い層へ落ちてターンオーバーでは取れなくなる。通常は時間とともに消えるが、1年以上かかることもある。赤くなっているところに日光を浴びるとさらにシミになりやすいため、紫外線対策も合わせて行う。

予防: 治療は皮膚の症状を抑えるだけなので、原因になる虫が身近にいればまた刺される。まずは怪しい虫に近づかない、触らないことを基本としている。刺されそうな場所へ行くときは夏でも長袖長ズボンにし、首回りはタオルで覆って肌が出ている面積を減らす。虫よけグッズや殺虫剤を持ち歩き、家では窓を開けたまま寝ずに網戸を使うことを勧めている。