ロープワーク図鑑

もやい結び(張り綱・設営)

ほどけず締まらない万能の輪。テントやタープの張り綱を大きさの変わらない輪で木やハトメに掛けたいときの定番です。輪が締まらないので枝や生地を傷めにくく、荷物を吊るす取っ手にもそのまま使えます。手順が短く暗い中でも結べるため、風の強い日ほど頼りになります。

自在結び(張り綱・設営)

張り綱のたるみを手で直せる。自在金具が付いていない張り綱や、夜露を吸って伸びたロープを張り直したいときに使います。結び目を指でずらすだけで長さが変わるので、ペグを打ち直さずに数秒でタープの張りを整えられます。

巻き結び(張り綱・設営)

ポールや木に素早く巻きつける。タープのポールにロープを留めたり、立ち木を支点にして物干しロープを渡すときに使います。結ぶのも解くのも速く片手で数秒なので、設営中のちょっとした固定に何度も出番があります。

ふた結び(張り綱・設営)

回して二回、確実に留める。張り綱を木やタープのハトメ・リングに留める基本の結びです。荷重がかかるほど食いついて締まるので、タープの角の固定からゴミ袋の口をしばる作業まで幅広く使えます。手順が短く覚えやすいのも利点です。

8の字結び(張り綱・設営)

強くて後からほどきやすい輪。張り綱の先に輪を作ってペグに掛けたり、途中で切れてしまったロープの端に取っ手を作るときに使います。強く引かれた後でもほどきやすく、ロープが痛みにくいので、繰り返し使う張り綱の末端に向いています。

エバンスノット(張り綱・設営)

引けば締まる調節できる輪。木やペグに掛けてきゅっと締めたいときに使う、輪の大きさが変えられる結びです。掛けてから元側を引くだけで締まるので、手探りの暗い中でも手早くタープの張り綱を支点に固定できます。

インライン結び(張り綱・設営)

途中に向きのある輪を作る。一本の張り綱の途中にランタンや小物を掛ける輪がほしいときに使います。輪が引かれる向きに寝る形なので、張ったまま荷重をかけても結び目が転がりにくく、長時間吊るしても形が崩れにくいのが長所です。

本結び(連結)

同じ太さの紐を手早く結ぶ。包帯や袋の口、同じ太さ・同じ材質の細引き同士を仮に結ぶときの基本形です。平らに収まるので体や荷物に当たっても痛くならず、ほどくのも一瞬なので日常の締め直しに向いています。

一重つぎ(連結)

太さの違う紐をつなぐ定番。細引きと太めのロープをつないで長さを稼ぐときや、太さの違う紐同士を結ぶ場面で使います。片方の末端に輪さえ作れれば結べるので、荷造り紐やビニール紐にも応用できます。

二重つぎ(連結)

滑る紐でも外れにくいつなぎ。太さの差が大きいときや、表面がつるつるした化繊ロープをつなぐときに使います。一重つぎでは滑ってしまう組み合わせでも留まりやすく、荷重が抜けても外れにくいので、長く張っておく場所に向きます。

ねじ結び(固定・輸送)

薪や丸太を引くための結び。集めた薪の束や太い枝・丸太をまとめて引きずるときに使います。引くほど締まり、力を抜けば一瞬でほどけるので、焚き火用の枝をサイトまで運ぶ往復作業と相性が良い結びです。

南京結び(固定・輸送)

てこの原理で強く締め上げる。荷物を車やリヤカーに固定したり、大型タープの張り綱を思いきり張りたいときに使います。滑車のように力が増えるので、素手で引くより明らかに強く締められるのが最大の魅力です。

馬つなぎ(固定・輸送)

末端を引けば一瞬でほどける。手すりや太い枝に一時的にロープを留めておきたいときに使います。荷重がかかっている状態でも末端を引くだけで外れるので、撤収が数秒で済むのが持ち味です。

角しばり(固定・輸送)

二本の棒を直角に組み合わせる。流木や竹で焚き火用の三脚や簡単な物干しを組むときに使う縛り方です。棒同士がずれずに直角を保てるので、慣れれば小さな棚やテーブルの骨組みまで現地の材料で作れるようになります。

バタフライノット(応急・その他)

ロープの途中に強い輪を作る。一本のロープの途中に荷物を掛ける輪を作りたいときや、傷んだ部分を輪の中に閉じ込めて使い続けたいときに役立ちます。左右どちらに引かれても形が崩れにくいので、現場での応急処置に向いています。

プルージック(応急・その他)

ずらせて止まる摩擦の結び。張った綱やタープの好きな位置にランタンや小物を吊るしたいときに使います。荷重がかかると止まり、力を抜けば手で滑らせられるので、掛ける位置を何度でも変えられます。

巻き止め(応急・その他)

切ったロープ端のほつれ止め。ロープを切った端がほつれて広がるのを防ぐための巻き留めです。末端がすっきりまとまって結びやすくなり、ロープそのものの寿命も延びます。長い細引きを自分の使いやすい長さに切り分けたときの仕上げに使います。

引き解け結び(応急・その他)

末端を引くだけでほどける。袋の口やロープの仮どめに使う、ほどくことを前提にした結びです。手袋のままでも外しやすく、撤収時に一本ずつ引くだけで片付いていくので、雨の日や夜の作業でとても助かります。