南京結び

固定・輸送

南京結びは、てこの原理で強く締め上げる結び方。

使いどころ

荷物を車やリヤカーに固定したり、大型タープの張り綱を思いきり張りたいときに使います。輪が滑車の代わりをして力が増えるので、素手で引くより強く締められるのが魅力です。結び方解説サイト Animated Knots by Grog によると、理論上は3倍の力になるものの、ロープ同士がこすれる摩擦で実際にははるかに小さく、1.6倍程度になることもあるといいます。

結び方

ロープの途中に、バタフライノットや8の字結びなどで形の変わらない輪を作ります。末端をアンカーへ回してその輪に通し、通した末端を引くと輪が滑車のように働いて締まります。輪を通る部分を親指で強く押さえて締めた状態を保ち、輪の下でふた結びを作って留めます。Animated Knots by Grog は、留めるあいだ摩擦が引いた分を保つと説明しています。

コツ・注意

強い力がかかるため、細い紐や傷んだロープでは切れることがあります。締めすぎるとポールやハトメが壊れるので、張り綱がまっすぐ伸びる程度で止めてください。Fine Homebuilding 誌の Mark Clement は、強く引くとロープが運ぶ内装材や石こうボード、合板にまで食い込むので、段ボール片を当てて傷を防ぐと書いています。鳶Showチャンネルは、余ったロープをまとめないと走行中にタイヤに巻き込まれると注意しています。

出典

  1. 資料・英語 Animated Knots by Grog Trucker's Hitch
  2. 資料・英語 Mark Clement(Fine Homebuilding)(2015) Tying Down Loads
  3. 動画 鳶Showチャンネル ロープといえばこれ!誰でも出来る!南京縛り教えます!

解説動画: トラックの荷台に資材を締め付ける南京結びの手順/カインズ公式チャンネル

概要: トラックの荷台に資材を括り付ける南京結びを、初心者向けに手順を追って実演している。木に巻き付けたロープの先端側から作り始め、ロープの途中にこしらえた輪を使って締め上げる結び方で、キャンプやアウトドアだけでなく、工事や建築の現場でも使われると紹介している。一緒に手を動かして進められるよう、手元のアップで一つずつ見せていく構成になっている。

二つの輪をつくる: まず木に巻き付けてあるロープと先端で大きな輪を一つ作り、続けて先端側のロープで小さめの輪を作って、輪が二つ並んだ状態にする。次に、二つ目に作った小さな輪を、大きな輪のロープの上側に来るように載せる。この重ね方が締め込みの土台になる部分なので、上下を取り違えないようにしたい。

巻きつけて8の字を作る: 大きな輪のロープの左側を使い、小さな輪へ二回巻きつける。一回目は普通に巻き、二周目は一回目に巻いたロープの右側へ巻き付ける。バツの字に交差していれば成功。次に残っている大きな輪を一回まわして8の字を作り、その下の穴に手を通して先端側のロープをつかみ、手前へ引き寄せて新しい穴を作る。

フックに掛けて締め上げる: 新たに作った穴をトラックのフックへ引っ掛け、先端側のロープを手前に引いていく。しっかりテンションをかけるためにロープを足で踏む。効いたところで足を外し、ロープの先端が上に来るように輪を作ってフックへ掛け、強く引き締める。二回目も同じように、ロープの上へ先端が来る形で穴を作ってフックへ掛け、締め直す。

余った端の始末: 実演ではロープが長く、先端が余ったままの状態で仕上げている。長さに余裕があるならそのままでよく、先端がぎりぎりで短くなっているときは、張ってあるロープの隙間へ差し込んで通しておけばよい。これで南京結びは完成で、端がぶらつかず、荷台の資材をロープ一本で押さえた状態になる。