メスティン
調理器具
ひとつで炊く・蒸す・焼く
どんな道具?
アルミでできた箱型のクッカーで、ご飯を炊く、蒸す、炒めるまで一台でこなせます。薄いアルミは熱のまわりがよく、本体も軽いため、ソロキャンプや荷物を減らしたい人が最初に選ぶ調理器具として定番です。標準サイズで米1.5合前後が炊けます。
選び方
大きさは主に二種類で、ひとりなら1.5合が炊けるレギュラー、二人以上なら3合前後のラージが目安です。ふちにバリが残っている製品もあるので、使い始める前に紙やすりで角を軽く整えておくと口当たりがよくなり、洗うときも手を切りません。
使い方のコツ
米は水に30分ほど浸してから火にかけ、沸いたら弱火で10分前後、湯気が落ち着いたらタオルに包んで10分ほど蒸らすと失敗しません。固形燃料に火を点けたまま席を離れないでください。吹きこぼれた水が火に触れると危険ですし、風で火が流れることもあります。
手入れ・注意
焦げ付いたら削らず、お湯を張ってふやかしてから木べらで落とすのが基本です。アルミは強い酸やアルカリ性の洗剤、金属たわしに弱いので避けてください。洗ったあとは水気を飛ばし、完全に乾かしてから重ねて収納します。
解説動画: プロに聞いた失敗しないメスティン炊飯の手順/キャベツが生きてるみてぇだ
概要: 焚き火で米を炊くコツを料理人に聞き、メスティン炊飯の手順として整理した回。なぜ天地返ししてから蒸らすのか、なぜ途中で混ぜてはいけないのかという理由まで踏み込んでおり、なんとなくやっていた工程を理屈で理解し直す内容になっている。
水加減と浸水: 水の量はクッカーによって違うが、レギュラーサイズで1.5合なら指の第一関節より少し上、1cm強が目安。水は少なくなるより多い方がよいので、多少多めに入れても大丈夫だとしている。浸水時間は気温で変わり、水が冷たいほど吸いにくいため、できれば1時間ほど浸けるのがベスト。
おき火を作ってから弱火で炊く: 焚き火は火力が強くなりすぎるため難度が高い。炎が上がっている間ではなく、おき火ができてから炊き始めると火力が安定する。失敗の大半は水分が先になくなって硬く焦げるパターンなので、弱火でじっくり進める。下側だけ熱くなりやすいので上にも薪を乗せて上下から熱を加えると、オーブンや炊飯器のような要領で炊ける。火力が強すぎて水が飛んだ場合を除き、途中で水は足さず最初の水分だけで炊く。ただし一度はしっかり沸かす。
途中でかき混ぜない理由: 炊き加減を確認するときにかき混ぜる人がいるが、プロは勧めない。米同士がぶつかって割れ、ヒビから水分が入るとべちゃっとするためで、リゾットでも水分を加えた後は極力混ぜないという。自然な踊りだきは問題ない。仕上がりの目安は米がツヤっとして立っている状態で、食べてみて芯が残っていたら火から離し、弱火で置いておく。
天地返しして蒸らす: 蒸らせそうな硬さになったらメスティンケースやタオルで包み、必ずひっくり返してから蒸らす。下に水分が溜まるので、天地を返して水分を上に移し均一に蒸らすためだと説明している。蒸らしは30分。全体の流れは、1時間ほど浸水、おき火で弱火にして一度沸かす、10〜15分炊く、芯がなければ天地返しして30分、という手順になる。