まな板・ナイフ
調理器具
まな板・ナイフは、最小限をきちんとそろえたい切る道具。
どんな道具?
食材を切るための組み合わせです。薄い樹脂か折りたたみのまな板と、刃渡り10〜15cm程度のナイフがあれば、大抵の調理はまかなえます。自宅の包丁を裸で持ち出すより、鞘やケースの付いた一本のほうがずっと安全です。まな板の材質による衛生面の違いも、実験で比べられています。業務用の木製(砂糖カエデ製)と高密度ポリエチレン(HDPE)製を、菌を人工的に付けて比べた研究では、木のまな板は表面の大腸菌が2時間で検出限界まで減り、HDPE製は全体に菌が検出されやすかったと報告されています(Bischoff ら、2025)。
選び方
樹脂製まな板(PP・PE製)は、模擬的に使った実験で大量のマイクロプラスチックを放出し、PP製で準備した餌を12週間与えたマウスは腸の炎症の指標が上がったと報告されています(Gan ら、2025)。木製は軽く乾きやすい一方、使ったあとに拭いて洗う管理が要ると、OUTDOOR BUYER's GUIDE(チャンネル名)は話しています。サイズは、玉ねぎや果物には小さいM、魚やステーキには家庭の感覚に近い大きいLが向くと紹介しています。ナイフは刃が確実に固定される折りたたみか、シース付きの固定刃を選んでください。包丁がまな板の磁石にくっつき、逆さにしても落ちないと紹介されています。
使い方のコツ
まな板は水でぬらして拭いてから使うと、においや色が移りにくくなります。刃を自分に向けて引かない、地面や子どもの手が届く場所に置いたままにしないのが最低限の約束です。キャンプ以外の場面で持ち歩かないよう、帰宅したら道具箱に戻します。
手入れ・注意
使い終わったら洗って乾かし、ナイフは水気を拭いて刃に薄く油を塗ってから鞘に戻すとさびません。切れ味の落ちた刃は余計な力が要り、滑ってかえって危険です。研ぐのは自宅で落ち着いて済ませ、現地には切れる状態で持ち込みます。
出典
- 論文・英語 Bischoff A, Alter T, Schoenknecht A(2025) Hygienic Evaluation of Wooden Cutting Boards: Microbiological Parameters
- 論文・英語 Gan HJ, Chen S, Yao K, Lin XY, Juhasz AL, Zhou D, Li HB(2025) Simulated Microplastic Release from Cutting Boards and Evaluation of Intestinal Inflammation and Gut Microbiota in Mice
- 動画 OUTDOOR BUYER's GUIDE by WEST 【スノーピーク】人気のマナイタMとL あなたはどっち?【比べて解説】
解説動画: 包丁用の簡易シャープナーで厚いアウトドアナイフは研げるか/ふうじん CAMP。
概要: 家庭の包丁用に売られている簡易シャープナーで、アウトドアで使うナイフの手入れが手軽にできるかどうかを試した検証動画。使っているのはバークリバーのブラボー1で、フルタングで一枚の鋼材から作られ、刃厚はだいたい5.5mmあるしっかりした一本。結論を先に言うと今回の検証は失敗に終わり、次回リベンジすると締めくくっている。
このナイフをふだん何に使っているか: キャンプでの用途として挙げているのは、焚きつけ用のフェザースティックを作ること、そして薪をバトニングで細かく割っていくことの二つ。分厚い刃を叩いて薪に食い込ませる使い方が前提なので、それに耐える厚みと強度を持った作りになっている。そのうえで、たまには料理にも使うと話しており、一本で焚きつけから調理までまかなう位置づけになっている。
研ぐ前に今の切れ味を確かめる: 手入れに入る前に、まず現状の切れ味を試し切りで確認している。半年ほど何も研いでいない状態で、切れないわけではないものの刃の入り方がどうも良くなく、本人も「少し落ちているかな」という感想。手を入れる前に一度切って状態を見ておくことで、手入れのあとに効果があったかどうかを比べられるという流れになっている。
1500円のロールシャープナーを試した結果: 用意したのは京セラのロールシャープナーで、価格は1500円ほど。レビューの評価がかなり上位だったので買ってみたという、包丁を数回すべらせるだけの簡易な道具だ。ところがこの厚い刃がそもそも溝に入るのかが使う前から怪しく、実際に当ててみても本体のプラスチックが邪魔をしてまったく歯が立たない。
結局は砥石が要るという落としどころ: 簡易シャープナーでサッと数回こすれば切れ味が戻る、という当初のもくろみは崩れ、刃厚のあるアウトドアナイフは1000番・2000番・3000番といった番手の砥石で研ぐしかないという話に落ち着く。ただしその砥石は一つだけ実家に置いてあって手元にないため、この日は研げないまま終わり、あらためて道具をそろえて出直すという結びになっている。