シジュウカラのツツピー

さえずり

「ツツピー」を等間隔で繰り返します。2音か3音のひとまとまりが、同じ間を空けて何度も戻ってきます。街路樹の高いところから降ってくることが多い声です。

聞きなし

細い声で「ツーピー」「ツツピー」を繰り返す、というのが日本野鳥の会によるシジュウカラの書き取りです。2音か3音でひとまとまりを作り、それを等間隔で並べるのがこの声の型で、まとまりの中身より並び方の規則正しさが先に耳につきます。雄は節の型をいくつか持っていて、同じ木で急に調子が変わることがあります。音の高さが変わっても、間隔が保たれていれば同じ鳥です。

さえずりか地鳴きか

繁殖期のさえずりです。街でよく聞く同じ鳥のシジュウカラのジャージャーは地鳴きのうちの警戒の声で、鈴木俊貴 2018 は「ジャージャー」がヘビと結び付いた声だと報告しています。役目がまるで違うので、同じ鳥の声として一括りにはしません。間隔がそろっているかどうかが、さえずりと警戒を分ける目印になります。

いつ・どこから聞こえるか

早春の2月ごろから鳴きはじめ、繁殖期の春にいちばん多く聞こえます。朝のうちによく通り、街路樹の並木道や庭の高い枝の先から降ってきます。市街地から山地の林まで幅広くいるため、住宅地でも山でも同じ節が聞こえます。姿は葉の陰にあることが多く、声の来る高さを先に決めてから枝先を見ると当たりが早くなります。

似た声との違い

カラ類のさえずりは互いに似ていて、ヤマガラは「ツーツーピー」とやや太く濁り、コガラはもっとゆるやかに鳴きます。2音か3音のまとまりが等間隔という型で切り分けます。秋から冬の混群が解けきらない早春は、同じ木から数種の声が出るので迷いやすくなります。一節に入っている音の数を数えるのが確かな手です。

この声で何をしているか

持ち場の主張と、雌への呼びかけを兼ねた声です。よく通る高い音を高い枝先から出すのは、声を遠くまで届けるための位置取りにあたります。木の洞や隙間で子育てをする鳥なので、縄張りの中では毎日同じ節が続きます。声のする場所へ近づいて探し回ると、親が出入りを控えます。立ち位置を変えずに待つほうが、観察は長く続きます。