ツバメ
街と住宅地
いつ日本にいるか: 夏に来る(夏鳥)
喉と額の赤褐色が、まず目に入ります。深く切れ込んだ尾で飛びながら虫を捕るので、とまった姿より飛ぶ姿で覚えるほうが早い鳥です。
まずここを見る
顔の正面を見ます。喉から額にかけての赤褐色と、その下を横切る黒い帯がそろえばツバメです。体の上面は光の加減で青黒く光り、下面は白く見えます。飛び方も手がかりで、羽ばたきと滑空を交ぜながら低い空を旋回し、飛びながら空中の虫をくわえます。電線にとまったときは尾羽が深く二股に切れ込むところまで確かめられます。
大きさとかたち
全長はおよそ17cmで、嘴の先から尾の先までを一直線に伸ばして測った長さです。尾の外側が細く伸びるぶんが入っているため、胴だけならスズメより小さく見えます。翼は先が尖って細長く、広げると全長を上回ります。この細い翼と二股の尾が、空中で急に向きを変える飛び方を支えています。外側尾羽の伸び方には雄と雌で差が出ます。
いつ・どこで会えるか
春から秋までの夏鳥で、本州では3月下旬から4月に姿を見せ、9月ごろまで見られます。人の暮らしのそばが生活圏で、住宅地の路地と庭先や商店の軒先でも見かけます。人家の軒先に巣を作る習性があり、繁殖期は建物のまわりにとどまります。全国鳥類繁殖分布調査 2021 では、1970年代に記録された合計14,978羽が、2016年から2021年には8,987羽まで減りました。空中で虫を捕る種がそろって減る傾向が指摘されています。
こえ
さえずりは細かい音を早口でつないだ長い節で、終わりに「ジュリリ」と濁った音が入ります。この節の聞きなしはツバメの土食って虫食ってにまとめてあります。巣のまわりに人や猫が近づくと、短く鋭い声を続けざまに出しながら頭上を飛び回ります。これはツバメの警戒の声で扱う鳴き方で、声が変わったら距離を取る合図として受け取ります。電線に並んだ幼鳥は、親が来ると弱い声で鳴き続けます。
そっくりな鳥との違い
同じ空を飛ぶ仲間との違いは尾と腰です。イワツバメは尾の切れ込みが浅く、腰が白く、飛ぶと白い帯が目立ちます。コシアカツバメは腰が赤褐色で、尾はツバメと同じく深く切れ込みます。ツバメだけが喉の赤褐色と胸の黒い帯を持ち、腰は背と同じ色です。飛んでいる個体で迷ったら腰の色を一点だけ見ます。手順はツバメとイワツバメに分けて置いてあります。