カワラバト
街と住宅地
いつ日本にいるか: 一年中いる(留鳥)
翼の黒い帯二本で決まります。ドバトと呼ばれてきた鳥で、日本鳥類目録第8版の名は「カワラバト(ドバト)」です。羽色は個体ごとに違うので、模様と体つきのほうを見ます。
まずここを見る
羽色ではなく、翼の模様から入ります。たたんだ翼に黒い帯が二本、平行に走るのが基本の形で、灰色の個体でも黒っぽい個体でもここは残ります。この帯は翼を広げて飛んでいるときにも、二本の線として見えます。次に首から胸の緑と紫にゆらぐ光沢、最後に胸が張り出した太い体つきを確かめます。白い個体、茶色の個体、まだらの個体が同じ群れに混じるため、色から入るとどこにも行き着きません。
大きさとかたち
全長33cm前後、体重は300g前後で、街で見る鳥としては重いほうです(全国鳥類繁殖分布調査 2016-2021)。同じ場所にいるスズメの10倍を超える重さがあり、細い枝や電線のたわみ方でも見当がつきます。形は頭が小さく胸が厚い寸胴で、尾は短く、開くと先が扇形に広がります。地上では体を水平にして、首を前後に振りながら歩きます。群れが一斉に飛び立つ羽音は、姿を見るより先に気づくほどです。
いつ・どこで会えるか
季節による出入りがほとんど無く、駅前の広場や橋の下、ビルの庇のような人工物のくぼみと平らな面がある場所にいます。もともとは岩壁で暮らす鳥で、建物をその代わりに使っています。屋根や庇の下は雨と風を避けられるため、天気が崩れた日でも同じ場所に並んでいます。朝夕に群れが動き、日中は日の当たる面に並んで休みます。繁殖の時期が決まっておらず、年に何度も繁殖しますので、季節で会えたり会えなかったりする鳥ではありません。
こえ
「クルックー」と低く唸るような声を、喉をふくらませながら出します。高い音が混じらず、こもって聞こえるのが特徴で、同じ節をゆっくり何度も繰り返します。雄が雌の周りを回りながら出すことが多く、尾を広げて歩く動きとひと続きになります。飛び立つときに翼を打ち合わせ、パンと乾いた音を立てることもあります。三拍子で遠くまで届く声なら、キジバトのデッデポッポーのほうです。
そっくりな鳥との違い
キジバトとの違いは尾と首に出ます。カワラバトは尾の先までほぼ同じ灰色で、たたんだ尾の先端に黒い帯が入りますが、キジバトは尾の先が白っぽく縁取られます。首はこちらが虹色の光沢一色、あちらは青灰色と黒の細かい縞です。大きさはほぼ同じなので、体の太さだけで決めようとすると迷います。止まる位置も、こちらは建物の縁や地上が多くなります。二種の並べ方はキジバトとカワラバトにまとめました。