イソヒヨドリ

街と住宅地

いつ日本にいるか: 一年中いる(留鳥)

雄は青と赤褐色、雌は灰褐色です。同じ種とは思えないほど雌雄で色が違うので、別の鳥として覚えると数が合わなくなります。

まずここを見る

雄なら色、雌なら模様を見ます。雄は頭から背と胸までが濃い青、腹から下が赤褐色という二色で、曇りの日は青が黒っぽくつぶれて見えます。雌は全体が灰褐色で、胸から腹に細かい鱗のような模様が並びます。どちらも姿勢がまっすぐで、建物の縁や手すりの上に長くとどまる点が共通し、周囲を見渡すように立ちます。名にヒヨドリとありますが、ヒヨドリとは別の仲間で、体つきも止まり方も違います。

大きさとかたち

身近な小鳥より一回り大きく、全長は25cm前後です。この数字は翼を広げた幅ではなく、嘴の先から尾の先までの長さを指します。ムクドリとほぼ同じか、やや大きく見えます。ツグミ類に近い体つきで、胴が太く脚もしっかりした体つきで、地面に降りても数歩で移動してすぐ高い場所へ戻ります。嘴は細長く、先がわずかに下を向きます。飛び立つと翼は丸く見え、短い距離を直線的に飛んで別の建物へ移る動き方をします。

いつ・どこで会えるか

季節による入れ替わりがほとんどない留鳥です。もとは海岸の岩場や崖で暮らす鳥でしたが、海から離れた内陸の市街地へ広がったことが報告されています(鳥居と江崎 2014)。全国鳥類繁殖分布調査でも、記録されたメッシュの数が3回の調査を通じて大きく増えました。今はビル街と高い建物の屋上や外壁、駐車場の手すりが会える場所で、コンクリートの縁が岩場の代わりになっています。

こえ

澄んだ笛のような声を、ゆっくりした節でつなぎます。高い場所から周囲へ向けて鳴くため、声のほうを見上げると姿が見つかることが多い鳥です。早朝から鳴きはじめ、繁殖期は日の出前の暗いうちから聞こえます。聞きなしと節の運びはイソヒヨドリのツツピーコーにまとめました。警戒すると「チッ、チッ」と短い音に変わり、この音が続くうちは近づかないほうが観察は続きます。

そっくりな鳥との違い

迷うのは雌のほうです。ツグミは胸の模様が黒く太い斑で、地面で立ち止まっては走るという動きをくり返します。ムクドリは嘴と脚が橙色で、地面を歩き回りながら群れます。イソヒヨドリの雌は鱗模様が細かく、単独で高い場所にいるのが違いです。屋根や手すりの上に一羽だけでいるなら、雌の見込みが上がります。