オナガ

街と住宅地

いつ日本にいるか: 一年中いる(留鳥)

黒い頭巾と水色の尾で決まります。カラスの仲間でありながら体は細く尾が長く、灰色と水色の淡い配色をした鳥です。

まずここを見る

頭の黒と、翼から尾へ続く水色を確かめます。カラスの仲間ですが、ハシボソガラスのような黒一色ではありません。額から後頭までが黒い頭巾をかぶったように黒く、喉は白く抜けます。背と胸は灰色で、翼と尾だけが淡い水色という配色は身近な鳥の中で他にありません。飛ぶと長い尾が体の後ろに一直線に伸びて、上下に揺れながら滑るように移動します。数羽から十数羽で動くことが多く、一羽見つければ近くに他の個体がいます。

大きさとかたち

全長はおよそ37cmですが、これは尾の先まで含めて測った長さです。半分近くを尾が占めるため、胴の見た目はヒヨドリと大きく変わりません。数字だけで大きな鳥を思い浮かべると、実物を見たときに小さく感じます。尾羽は中央の2枚がとくに長く、先が白く縁取られます。翼は幅が狭く、羽ばたきと滑空を交ぜて木から木へ渡ります。

いつ・どこで会えるか

季節を問わず同じ地域で暮らしますが、分布が本州の東部に偏っており、西日本では会えません。全国鳥類繁殖分布調査 2021 では、記録された地点が68から35へ、48.5%減ったと示されています。かつては西日本にも記録がありましたが、いまの繁殖の中心は関東から中部にかけてです。街路樹の並木道や住宅地の庭木、社寺林のような木がつながって続く場所を、群れで順に移動していきます。

こえ

見た目の淡さに対して、声はかなり濁ります。「ギューイ」「ゲーイ」と伸ばす声を群れの数羽が続けて出すので、姿を見る前に声で気づくことが多い鳥です。カラス科らしい荒い声で、ハシブトガラスの低い声よりも高く、語尾が裏返るように伸びます。警戒すると音が短く鋭くなり、群れ全体が一斉に別の木へ移ります。この声が近づいてきたら、木の上のほうへ目線を上げます。

そっくりな鳥との違い

取り違える相手はカケスです。カケスは体が茶褐色で、翼の雨覆に青と黒の細かい縞が入り、水色の面が翼全体に広がるオナガとは色の置き場所が違います。尾も分かれ目で、カケスの尾は体と同じくらいの長さで黒、オナガは体より長く水色です。飛び方も違い、カケスは林の中を短く移動し、オナガは数十mを群れで続けて渡ります。