スズメ

街と住宅地

いつ日本にいるか: 一年中いる(留鳥)

頬の黒い点が、スズメの決め手です。頭は赤みのある茶色一色で、その下の白い頬に黒斑が一つだけ乗ります。色が分からない距離でも、頬の明暗の切れ目としてなら残ります。

まずここを見る

見るのは白い頬に乗った黒い斑です。頭のてっぺんから後ろまでが赤みの強い茶色一色で、そこに黒点が一つだけ入る鳥は、住宅地の小鳥では他にいません。喉から胸の上には黒いよだれかけのような部分があり、正面からでも確かめられます。黒斑が出るのは耳羽のあたりで、色が分からない距離では、頬の白と黒の切れ目として探します。背は褐色に黒い縦斑、翼には細い白帯が二本入ります。雄と雌で見た目の差はほとんどありません。

大きさとかたち

全長14cm前後、体重20g台が全国鳥類繁殖分布調査(2016-2021)の種別ページの値です。全長は嘴の先から尾の先までを伸ばして測った長さなので、丸まって止まる姿はこれより小さく見えます。手のひらに乗るこの大きさが日本の小鳥の物差しになっていて、多くの種は「スズメより大きいか小さいか」で見当がつきます。形は丸い体に、短く太い円錐形の嘴で、種子を割る口です。電線では体を立てず、丸みを残したまま止まります。

いつ・どこで会えるか

人家の軒や壁の隙間の周りから離れず、季節が変わっても同じ区画にいます。数は減っていて、全国鳥類繁殖分布調査では記録された総個体数が31,159羽から20,627羽へ下がりました(2016-2021)。毎日見ている鳥ほど、減り方は目に入りません。1羽ずつ数える暮らしをしていないためで、スズメはどこにでもいて減っていないという言い方はここから出てきます。冬は羽をふくらませた丸い姿で群れます。

こえ

「チュンチュン」と聞こえる短い声を、電線や植え込みの中から一日中出します。朝いちばんに騒がしくなり、日が落ちる前にもう一度集まって鳴き交わします。繁殖期の雄は同じ「チュン」を一定の間隔で繰り返し、これがさえずりにあたります。声の使い分けはスズメのチュンに譲ります。群れが飛び立つ直前には、声が細かく速くなります。姿が見えなくても、この声がすれば近くの茂みに数羽います。

そっくりな鳥との違い

取り違えるのは巣立ったばかりの幼鳥で、嘴の基部が黄色く、頬の黒斑がぼやけて薄いため別の鳥に見えます。口の端の黄色は夏の終わりまでに消え、秋の群れには成鳥と幼鳥が混じります。もう一つはニュウナイスズメで、頬に黒斑が無く、顔が白いままなのが分かれ目です。こちらは山地の林や北日本で繁殖し、住宅地にはまず出ません。頬の黒点を探し、無ければ嘴の色で幼鳥かどうかを確かめます。