成分図鑑

ヒアルロン酸(保湿成分)

高い保水力を持つ成分で、肌にうるおいを与える定番の保湿成分です。体内にも存在する成分で、自重の何倍もの水分を抱え込む性質があり、肌の表面にとどまって水分を保つ働きをします。化粧品では主に肌の表面に水分の層を作り、乾燥による小じわを目立たなくする目的でも配合されます。分子の大きさによって肌への留まり方が異なり…

セラミド(保湿成分)

肌のバリア機能を支える、角層にもともとある脂質成分です。角層の細胞と細胞の間を満たしている脂質で、水分を挟み込んで蒸散を防ぎ、外部からの刺激を受けにくい状態を保つ働きに関わっています。肌にもともと存在する成分で、皮膚を保護し、肌を整える目的で化粧品に配合されます。

グリセリン(保湿成分)

昔から使われている、水分を引き寄せて保つ代表的な保湿成分。周囲の水分を引き寄せて肌の表面に保つ性質を持つ成分で、肌にうるおいを与え、肌を整える目的で古くから化粧品に使われています。単独でも、他の保湿成分と組み合わせても配合される、汎用性の高い成分です。

スクワラン(保湿成分)

皮脂に近い性質を持ち、肌のうるおいを守る油性の保湿成分。もともと人の皮脂にも含まれる成分に近い油分で、肌の表面をなめらかな膜で覆い、水分が逃げるのを防ぐ働きをします。肌をやわらかく保ち、乾燥や外部の刺激から皮膚を保護する目的で配合されます。

コラーゲン(保湿成分)

肌の表面にとどまり、うるおいの膜を作る保湿成分です。皮膚の真皮に存在するタンパク質と同じ名前ですが、化粧品に配合されるコラーゲンは分子が大きく、肌の表面にとどまって水分を抱え込む膜を作る保湿成分として働きます。塗ることで肌の内部にあるコラーゲンの量そのものが増えるかどうかは、分かっていません。

ナイアシンアミド(整肌・エイジングケア成分)

皮膚を整え、うるおいを保つ働きで知られる成分です。ビタミンB3の一種で、皮膚の水分保持や皮膚のバリア機能をたすけ、肌を整える働きがあるとされています。医薬部外品として承認された美白有効成分としても使われており、その場合はメラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ目的で配合されますが…

レチノール(整肌・エイジングケア成分)

肌のターンオーバーを整える働きで知られるビタミンAの一種です。ビタミンAの一種で、皮膚のターンオーバー(新陳代謝)を整える働きがあるとされる成分です。レチノールを配合した医薬部外品には、乾燥による小じわを目立たなくする目的で承認されているものがありますが、これは処方全体で認められた製品に限られ…

ビタミンC誘導体(整肌・エイジングケア成分)

メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ成分として知られています。ビタミンCは酸化しやすく壊れやすい性質があるため、化粧品には安定性を高めたビタミンC誘導体という形で配合されることが多い成分です。医薬部外品の美白有効成分として承認されているものもあり、その場合はメラニンの生成を抑え…

パンテノール(整肌・エイジングケア成分)

皮膚にうるおいを与え、肌を整える働きで知られる成分です。パンテノールはビタミンB5(パントテン酸)のもとになる成分で、皮膚に浸透するとパントテン酸に変化し、皮膚にうるおいを与え、肌を整える働きがあるとされています。皮膚のバリア機能をたすける成分としても知られており…

AHA(グリコール酸・乳酸)(角質ケア成分)

古い角質のつながりをゆるめ、肌のキメを整える成分。AHAはグリコール酸や乳酸などの総称で、角質細胞同士を結びつける働きをゆるめ、古い角質が取れやすくなる性質を持つ成分です。化粧品としては、肌のキメを整え、なめらかな肌状態に近づける目的で配合されます。医療機関で行うピーリング施術とは濃度や使い方が異なり…

BHA(サリチル酸)(角質ケア成分)

皮脂となじみやすく、毛穴まわりの肌を整える角質ケア成分。BHAは主にサリチル酸を指す名称で、油に溶けやすい性質から毛穴の中の皮脂となじみやすいとされる角質ケア成分です。化粧品としては、肌を整え、なめらかな状態に近づける目的で配合されます。毛穴のつまりを取り除いて「治す」といった医薬品的な働きをするものではなく…

酵素洗浄成分(角質ケア成分)

たんぱく質分解酵素で古い角質を落としやすくする洗浄成分。酵素洗浄成分は、パパインやプロテアーゼなどのたんぱく質分解酵素を配合した洗浄料で、皮膚表面に残った古い角質のたんぱく質にはたらきかけ、洗い流しやすくするものです。酸を使うAHA・BHAとは異なる仕組みで、肌を整え、なめらかな状態に近づける目的で使われます。…

尿素(角質ケア成分)

肌にうるおいを与えながら、硬い角質をやわらかくする成分。尿素は皮膚にもともと存在する天然保湿因子の一つで、角質層に水分を保つ働きと、硬くなった角質をやわらかくする働きの両方を持つ成分です。化粧品としては、肌にうるおいを与え、肌をすこやかに保つ目的で配合されます。かかとやひじなど角質が厚くなりやすい部位のケア用品には…

紫外線吸収剤(紫外線防御成分)

紫外線を吸収し熱に変えて肌を守る化学的な成分。紫外線吸収剤は、肌にのせた膜の中で紫外線のエネルギーを化学的に吸収し、熱などほかの形のエネルギーに変えて放出する成分です。酸化チタンや酸化亜鉛のように紫外線を反射・散乱させて防ぐ「紫外線散乱剤」とは、防御の仕組みが根本的に異なります。少ない配合量でも防御効果を出しやすく…

酸化チタン(紫外線防御成分)

紫外線を反射・散乱させて防ぐ白色の物理的な成分。酸化チタンは、肌の表面で紫外線を反射・散乱させることで肌への到達を防ぐ「紫外線散乱剤」の代表的な成分です。紫外線吸収剤のように化学反応でエネルギーを吸収するのではなく、粒子の物理的な働きで紫外線をはね返す点が異なります。主に紫外線B波(UVB)を防ぐ力に優れるとされ…

酸化亜鉛(紫外線防御成分)

紫外線A波まで幅広く防ぐ白色の物理的な成分。酸化亜鉛は酸化チタンと同じく、紫外線を反射・散乱させて防ぐ紫外線散乱剤に分類される成分です。酸化チタンが主に紫外線B波を防ぐのに対し、酸化亜鉛は波長の長い紫外線A波(UVA)まで幅広くカバーできるとされており、両者を組み合わせた日やけ止めも多くみられます。…

パラベン(防腐・処方成分)

化粧品に古くから使われてきた代表的な防腐剤です。パラベンは化粧品に配合される防腐剤の一種で、メチルパラベンやプロピルパラベンなど複数の種類があります。微生物の増殖を抑えて製品の品質を保つ働きをし、古くから世界中の化粧品や医薬部外品、食品にも使われてきました。…

フェノキシエタノール(防腐・処方成分)

パラベンに代わって使われることが増えた防腐剤。フェノキシエタノールはグリコールエーテル系の防腐剤で、化粧水やクリームなどに配合されて微生物の増殖を抑える働きをします。パラベンとは異なる系統の成分のため、パラベンを避けたい処方や「パラベンフリー」をうたう製品の防腐剤として使われることが増えました。…

エタノール(防腐・処方成分)

清涼感や成分を溶かす働きを持つアルコールの一種。エタノールは化粧品に使われるアルコールの一種で、防腐効果に加えて、水に溶けにくい香料や成分を溶かし込む溶剤としての役割や、肌にのせたときの清涼感・べたつきの少なさを出す働きがあります。配合量や処方によって防腐目的が主なのか使用感づくりが主なのかは製品ごとに異なり…

界面活性剤(防腐・処方成分)

油と水をなじませる、化粧品作りに欠かせない成分。界面活性剤は、本来混ざり合わない油と水を均一に混ぜ合わせたり、汚れを浮かせて洗い流したりする働きを持つ成分です。乳液やクリームのように水分と油分を安定してなじませた状態(乳化)を作ったり、洗顔料やシャンプーの泡立ちや洗浄力を生み出したりと…

香料(香料・その他)

使用感や好みを左右する、天然・合成の香りづけ成分。香料は、処方全体の香りを設計するために使われる成分の総称です。原料由来のにおいを和らげたり、製品としての使用感や好みの印象を作ったりする役割を担いますが、保湿や肌を整えるといった働きを目的とした成分ではありません。天然の精油由来のものと…

着色料(香料・その他)

使用感には関わらず、製品の色合いを整える成分。着色料は、製品そのものの見た目の色を作るために配合される成分です。中身の色を整えたり、ブランドごとの製品イメージを表現したりする役割があり、肌のうるおいや状態そのものに働きかけることを目的とした成分ではありません。ファンデーションや口紅などのメイクアップ製品では…

キレート剤(香料・その他)

微量の金属イオンを捕捉し、製剤の安定性を保つ成分。キレート剤は、水や原料にごく微量に含まれる鉄や銅などの金属イオンを捕まえて、その働きを抑える成分です。金属イオンは油分や香料の酸化・変質を進めたり、製品の変色を招いたりすることがあるため、それを防いで処方全体を安定させる役割を担います。…

pH調整剤(香料・その他)

肌への刺激を抑えるため、処方全体の酸性度を整える成分。pH調整剤は、製品全体の酸性度・アルカリ性度を目的の範囲に整えるために使われる成分です。クエン酸や乳酸などの酸性の成分と、水酸化ナトリウムやトリエタノールアミンなどのアルカリ性の成分を組み合わせて、処方が想定する数値になるよう調整します。…