AHA(グリコール酸・乳酸)
角質ケア成分
古い角質のつながりをゆるめ、肌のキメを整える成分
何をする成分か
AHAはグリコール酸や乳酸などの総称で、角質細胞同士を結びつける働きをゆるめ、古い角質が取れやすくなる性質を持つ成分です。化粧品としては、肌のキメを整え、なめらかな肌状態に近づける目的で配合されます。医療機関で行うピーリング施術とは濃度や使い方が異なり、市販の化粧品は肌への働きがおだやかになるよう設計されています。
向く肌質
肌のごわつきやキメの乱れが気になる肌に向くとされていますが、乾燥肌や敏感肌では刺激を感じやすいため、低濃度の製品から少量ずつ試すのが無難です。
使い方
洗顔料や拭き取り化粧水、美容液など幅広い剤形に配合されており、少量から試して肌の様子を見ながら使用回数を調整するのが一般的です。乳酸はグリコール酸より分子がやや大きく、肌への刺激がおだやかとされていますが、感じ方には個人差があります。
注意点
配合濃度やpHによって肌への刺激の強さが変わるため、赤みやヒリつきを感じた場合は使用を中止してください。角質がやわらかくなっている間は紫外線の影響を受けやすくなるとされ、日中は日焼け止めを併用することが勧められます。刺激が続く、または悪化する場合は自己判断を続けず皮膚科を受診してください。
解説動画: 【毛穴悩み解決】ピーリングに悩んでる人に見てほしい!肌タイプ別に皮膚科医が深堀り解説します/友利新公式チャンネル(内科・皮膚科医)
角質が厚くなる仕組み: 肌の一番外側にある角質は、およそ4週間程度の周期で生まれ変わり、通常は目立たないうちに剥がれ落ちていきます。ただ、紫外線や乾燥、皮脂による炎症などの影響を受けると、この生まれ変わりのリズムが乱れ、古い角質が肌の表面に残りやすくなることがあります。角質が厚く積み重なると、肌がごわついて見えたり、毛穴のまわりに角質がたまって毛穴が目立ちやすくなったりすることがあるとされています。AHAは、こうして厚くなった角質のつながりをゆるめ、キメを整える目的で使われる成分です。
グリコール酸と乳酸で浸透の仕方が違う: AHAはひとつの物質を指す名前ではなく、グリコール酸や乳酸など複数の酸をまとめた呼び方です。同じAHAでも成分によって分子の大きさが異なり、分子が小さいグリコール酸は角質の内部まで浸透しやすく、肌の生まれ変わりを促す働きが比較的大きいとされています。一方、乳酸はグリコール酸より分子がやや大きいため、浸透がおだやかになりやすく、刺激を感じにくい人が多いとされています。ただし、これはあくまで一般的な傾向で、肌への感じ方には個人差があります。
毛穴・キメの悩みに使われる理由: 毛穴の入り口付近で角質が厚くなると、皮脂の出口が狭くなり、皮脂がたまって毛穴が目立ちやすくなることがあるとされています。AHAは、こうした毛穴まわりの厚くなった角質や、肌全体のごわつき・キメの乱れを整える目的で選ばれることがあります。ただしAHAは皮脂そのものとなじみやすい成分ではないため、皮脂の多さが気になる場合はBHA(サリチル酸)など別の角質ケア成分が選ばれることもあり、目的や肌の状態に応じて使い分けられている成分だといえます。
使いすぎのサインと紫外線対策: 角質ケアは、厚くなった角質を一度に取り除こうとせず、少しずつ整えていく使い方が基本とされています。角質を必要以上に薄くしてしまうと、肌のバリア機能が乱れて外部刺激の影響を受けやすくなることがあるため、赤みやヒリつきを感じたときは使用を控えることが大切です。また、AHAを使っている間は紫外線の影響を受けやすい状態になりやすいとされているため、日中は日焼け止めを併用するなど、他のケアと組み合わせて使うことがすすめられています。