ボールバルブ
水を回す部品
ポンプの余った力を、逃がすための弁です。全開と全閉の間で止められるので、床が複数あるときの分け方をここで合わせます。
何のためのものか
ポンプが出す力を、行き先ごとに配る弁です。FAO 2014 の設計例では、ポンプの先をY字で分け、8割を魚槽へ、2割を樋や床へ送る配分を弁で決めています。全開と全閉の間で止められるので、床が複数あるときの取り合いもここで合わせます。ポンプを取り替えずに流れを変えられるのが強みです。
選ぶときに見るところ
管の呼び径に合わせて選びます。ハンドルを回す手が入る位置に置けるか、ユニオン付きで外して洗えるかも見ます。FAO 2014 の目安はNFTの樋が1本あたり毎分1〜2 L、DWCが1〜4時間で1回入れ替わる流量で、その細かさを作れる弁が要ります。ボール式は開け閉めが速く、開度も目で分かります。
使いかたと手入れ
分岐を作り、余った水を魚槽へ戻す形で絞ります。出口を絞り込んでポンプに力をためる使い方は、発熱と摩耗を早めます。開度は印を付けて覚え、掃除のたびに元へ戻します。弁そのものを外せる位置に付けておくと、内側に固形物が挟まったときも見られます。全開のまま使う所には付けず、分けたい所だけに置きます。数を増やすほど流量は落ちます。
無いとどうなるか
床ごとの流量を合わせられず、近い床に多く、遠い床に少なく流れます。ベルサイフォンは決まった流量でしか働かないので止まり、水の足りない床では根が茶色くぬめる、水が引かない床では培地の底に黒い泥がたまるという偏りが出ます。ポンプを大きくしても偏りは直らず、変わるのは分岐と弁を入れたときです。