植物が吸う窒素

窒素のめぐり

植物は主に硝酸を吸い、アンモニウムも少しは吸います。吸われたぶんだけ水から窒素が減るので、株の量と魚の数は釣り合いの話になります。

何が何に変わるか

根は硝酸とアンモニウムの両方を引き取れますが、形で扱いが違います。硝酸は速く吸われ、体の中を動きやすく、貯めても害が出にくい。アンモニウムは少量しか吸えず、貯めると害になります——10mg/Lを超えるとカルシウムと銅の吸収を妨げると整理されています(Maucieri ら 2019)。吸われたぶんだけ水の窒素は減ります。

どこで起きているか

場所は根の表面です。DWC(浮き床の水耕)では水に浸かった根、メディアベッドでは培地の隙間を伸びた根、NFT(薄膜水耕)では膜に触れた根が受け取ります。引き取り自体が根の呼吸に頼るので、根が使う酸素が細ると、水に硝酸があっても吸いは落ちます。根まわりの菌の顔ぶれも取り込みに関わると整理されていますが、その中身はまだ分かっていません(Eck ら 2019)。

速さを決めるもの

速さを決めるのは光・気温・株の数と生育段階、それに根まわりの温度です。低温は窒素の吸収を落とすと整理されています(Maucieri ら 2019)。吸う形はpHにも表れ、硝酸を吸うと水酸化物イオンが出てpHは上がり、アンモニウムを吸うと水素イオンが出て下がります。硝化が出す酸とは向きが逆です。

止まるとどうなるか

引き取る口が足りないと硝酸が溜まり続けます。NMSU の資料は150mg/Lを超えたら株の数が追いついていない目安とし、株を増やすか、餌の量を見直すかを挙げています(Sallenave 2026、Somerville ら 2014)。数字では硝酸態窒素(NO₃-N)とEC(電気伝導度)が並んで上がり、硝酸だけが増え続けるが入口になります。