しりとり

言葉遊び・観察ゲーム

人数: ふたり以上

しりとりは、最後の文字から言葉をつなぐ言葉遊びで、ジャンルを縛ると難易度が変わります。

時間の特徴

頭の回転を使う、テンポの速い時間です。単純なルールなので誰でもすぐ参加できます。しりとりは言語流暢性の検査に似た遊びで、言葉を探す間は左の下前頭回と上・中前頭回、右の小脳が働きます(健常者の fMRI・2011年)。前頭と側頭の言語野も左優位に活動します(脳磁図・2006年)。どちらも実験室での測定で、車内の遊びを測ったものではありません。

向いている場面

何人でも、子供から大人まで。単純なぶん、長時間続けると飽きやすいので、他の遊びと組み合わせるのに向いています。3ターン以上続けられる子は、4歳8か月で半数、5歳4か月で75%、6歳で90%に達します(3〜6歳を調べた2024年の研究)。遊びとして成り立つのは5歳ごろからで、4歳より下の子とは、答えを一緒に考える形にします。

始め方

最後の文字から始まる言葉を順番に言い、「ん」で終わったら負け。「食べ物だけ」「3文字以上」のようにジャンルや条件を縛ると、大人だけでも盛り上がります。運転者は答える役から外れ、同乗者が回すのが無難です。実際の交通で12人が計測用の車を運転し、頭の中の課題を重ねた実験では、言葉を聞き取る課題は、作り出す課題に比べて影響が小さいと報告されています。しりとり自体を測った実験ではありません。

具体例

食べ物縛り、地名縛り、カタカナ語禁止、といった条件つきしりとりのバリエーション。3〜5歳の26人を1年ごとに見た研究では、しりとりに出てくる言葉は最初は動物が最も多く、年齢が上がるとおもちゃ・遊び、飲食物、野菜・果物の名前が増えました。子供と遊ぶなら、動物や食べ物の縛りから始めると言葉を出しやすいでしょう。

出典

  1. 論文・英語 Inoue, Ueno, Morita, Shoji, Matsuoka, Fujiki, Abe, Uchimura(The Kurume Medical Journal)(2011) Brain activities on fMRI using the shiritori task in normal subjects.
  2. 論文・英語 Yamamoto, Ukai, Shinosaki ほか(Neuropsychobiology)(2006) Spatially filtered magnetoencephalographic analysis of cortical oscillatory changes in basic brain rhythms during the Japanese 'Shiritori' Word Generation Task.
  3. 論文 Tanaka, Ushiyama, Shimizu, Goma(Japanese Journal of Learning Disabilities)(2024) Young Children's Language Development Resulting from Playing "Shiritori"
  4. 論文・英語 Recarte, Nunes(Journal of Experimental Psychology: Applied)(2003) Mental workload while driving: effects on visual search, discrimination, and decision making

解説動画: 超盛り上がる!しりとりを超越したバトル「限界しりとり」大会!/QuizKnock

文字数を指定して縛る「限界しりとり」: ふつうのしりとりに、引いたトランプの数字ぶんの文字数で答える、という条件を加えた遊び方です。1文字だと成立しないので最低2文字とし、絵札のジャック(11)が出たときは11文字以上の単語で返す、というように場面ごとに文字数の下限が変わります。言葉をつなぐだけでなく、指定された文字数に収まる単語を探す作業が加わるので、いつものしりとりより頭を使う時間になります。

数字によって難易度が変わる: 動画の中では、10文字ちょうどのように上限も下限もぴったり合わせなければいけない数字が一番きついとされていて、逆に11文字以上のように下限だけが決まっている数字はとにかく長い単語を探せばよいので答えやすい、と語られています。同じしりとりでも、どんな条件を付けるかで緊張感の大きさが変わってくるのがわかります。

持ち時間とパスのルール: この遊び方では一人あたりの持ち時間をあらかじめ決めておき(動画では15分)、時間切れになった時点で負けとしています。すぐに思いつかない場面のために、一回だけパスを使えるルールも用意されています。単語を出す速さだけでなく、時間内にどれだけ粘れるかも勝負の要素になる形式です。

車の中でのアレンジ: トランプがなくても、サイコロや口頭で決めた数字を使えば同じしくみを車内でも再現できます。普通のしりとりに飽きてきた同乗者同士や、少し難易度を上げて楽しみたい大人同士の時間に向いている遊び方です。出発前に文字数のルールだけ軽く決めておくと、迷わずに始められます。