早口言葉対決

言葉遊び・観察ゲーム

人数: ふたり以上

早口言葉対決は、早口言葉を順番に言い合って対決する遊びです。

時間の特徴

笑いが起きやすい、短時間で盛り上がる時間です。運転している人も声を出すだけなので参加しやすい遊びです。早口言葉は言語の研究にも使われます。中国語を母語とする52人が4文字の早口言葉を6回ずつ読んだ実験(2015年)では、発音の言い間違いが2.34%、声調の間違いが0.92%あり、母語の話者でも言い間違いが出ています。

向いている場面

何人でも。子供と一緒でも大人だけでも成立します。早口言葉とキーを押す課題を比べた2023年の実験は、隣り合う語の頭の音が繰り返されると言い間違いが減るとし、言葉と動作に共通の計画の原則があると述べています(計画の範囲が広いと、配列全体の構造が邪魔をする結果も出ています)。

始め方

定番の早口言葉を1人ずつ言い、噛んだら次の人に交代します。3回連続で言い切れたら勝ち、のようにハードルを決めておくと遊びやすいです。運転者が言う場合は短い言葉を1回だけにし、判定と採点は同乗者が受け持つのが無難です。

具体例

「生麦生米生卵」「東京特許許可局」「隣の客はよく柿食う客だ」。この遊び自体の研究はありませんが、電話での会話には運転成績を下げる働きがあり、ハンズフリーでも安全とは限りません(83本の運転シミュレータ研究のレビュー・2022年、AAA交通安全財団の報告・2013年)。噛まないよう気を張る対決は、同乗者どうしか停車中に回すのが無難です。

出典

  1. 論文・英語 Kember, Croot, Patrick(Language and Speech)(2015) Phonological Encoding in Mandarin Chinese: Evidence from Tongue Twisters
  2. 論文・英語 Gussow, Weiss, MacDonald(Journal of Experimental Psychology: General)(2023) Repetition parallels in language and motor action: Evidence from tongue twisters and finger fumblers
  3. 論文・英語 Boboc et al.(International Journal of Environmental Research and Public Health)(2022) Talking on the Phone While Driving: A Literature Review on Driving Simulator Studies
  4. 資料・英語 AAA Foundation for Traffic Safety(2013) Measuring Cognitive Distraction in the Automobile

解説動画: 【ネタ】寺田寛明「早口言葉」【これはお笑い】/寺田寛明

定番の早口言葉にはこんな例がある: 動画の中では、生麦生米生卵、赤巻紙青巻紙黄巻紙、かえるぴょこぴょこ三ぴょこぴょこといった、昔からよく知られている早口言葉がいくつか紹介されています。似た音が続けて出てくる言葉を、噛まずにどれだけ滑らかに言えるかを競うのが、早口言葉の基本的な形のようです。対決で最初に何を言うか迷ったときは、こうした定番から選ぶと進めやすいかもしれません。

「普段の言葉を3回言うだけ」も早口言葉になる: 動画では、炙りカルビや紙アニメ、著作者のような、普段の生活で使う言葉をそのまま3回続けて言うだけでも早口言葉になるという話が出てきます。特別な早口言葉を新しく覚えなくても、身の回りの言葉を使ってその場で対決を始められるという考え方です。

実際に使う言葉の早口言葉の方が盛り上がりやすい: 一方で、意味を持たない言葉をわざわざ組み合わせて難しくしただけの早口言葉は、聞いていてもあまり面白くならないという見方も語られています。日常で口にする可能性がある言葉を使った早口言葉の方が、言えたときの達成感や言えなかったときの面白さが伝わりやすいようです。対決で使う言葉を選ぶときの、ひとつの目安になりそうです。

噛んでしまう瞬間も笑いのうちに入る: 動画では、言いにくい言葉に挑戦してつい噛んでしまう場面そのものが、笑いを誘う要素として扱われています。うまく言えるかどうかだけでなく、挑戦してみて噛んでしまう過程も含めて楽しむのが、早口言葉対決の面白さのひとつだといえそうです。