ラジオを聴く

音声コンテンツ

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ラジオを聴くのは、交通情報や地域のラジオ局に耳を傾ける過ごし方です。

時間の特徴

今その場所の情報が流れてくる、その場限りの時間です。知らない土地を走っているときほど新鮮に感じられます。Strayerらが3つの実験で8つの車内作業を比べた研究(2015年)では、ラジオや朗読を聴く認知的な負荷は低く、同乗者や電話での会話は中程度、音声入力のメールは高い位置づけでした。インドの研究チームが若い男性64人で行った模擬運転(2024年)では、ラジオのおしゃべりは音楽より運転の誤りが多く出ました。

向いている場面

長距離移動や旅行先でのドライブに向いています。渋滞や事故の情報をリアルタイムで確認できる実用面もあります。道路交通情報は、全国のセンターからNHKや民間放送局を通じてラジオ・テレビで流れます。台風や豪雨・豪雪の異常気象時、災害時、帰省・行楽シーズンには、定時以外にも随時入ります(日本道路交通情報センター)。渋滞の長さが分かれば、休憩を先に取る判断もできます。

始め方

目的地周辺の地域FM局をあらかじめ調べておき、周波数合わせは出発前か停車中に済ませます。交通情報は定時の放送が多いので、局ごとの放送時間帯を先に確かめると聴き逃しにくいです。高速道路では、標識のある区間でAM1620kHzに合わせるとハイウェイラジオが聞けます。聞けるのは「ここから」「ここまで」の看板の間のおよそ3kmで、内容は5分おきに変わります(ドラぷら)。

具体例

NHKラジオの交通情報、地域のコミュニティFM、深夜のオールナイト系番組など。コミュニティFMは1992年に制度化された地域密着のFM局で、放送エリアは市町村単位(日本コミュニティ放送協会)。総務省は災害情報の提供も期待される役割に挙げています。眠いときは、冷気やカーラジオで抑えられるのは短時間だけで、停車して30分の休憩をとるのが安全、と1999年のレビューは整理しています。

出典

  1. 論文・英語 Strayer et al.(Human Factors)(2015) Assessing Cognitive Distraction in the Automobile
  2. 論文・英語 Nageswara Rao et al.(Traffic Injury Prevention)(2024) Driving errors as a function of listening to music and FM radio: A simulator study
  3. 論文・英語 Horne and Reyner(Occupational and Environmental Medicine)(1999) Vehicle accidents related to sleep: a review
  4. 資料 公益財団法人 日本道路交通情報センター(JARTIC) ラジオ・テレビでの道路交通情報の提供
  5. 資料 ドラぷら(NEXCO東日本) 高速道路のハイウェイラジオは誰が喋っているの?(ドライブまめ知識)
  6. 資料 NEXCO西日本 走行中に交通情報をチェック(知って得する セーフティドライブ)
  7. 公的機関 総務省 コミュニティ放送について(放送政策の推進)
  8. 資料 一般社団法人 日本コミュニティ放送協会(業界団体) コミュニティ放送とは

解説動画: 【ラジオ人気再燃。オールナイトニッポン統括プロデューサーに聞く3つの理由】圧倒的に20代が多い/素の良さを生かす/関係性を耕す/じっくりと待つ/YouTubeとの違い/コンテンツの2極化/PIVOT 公式チャンネル

スマホから気軽に聴けるようになった: ラジオは受信機を持って電波で聴くものというイメージが薄れ、アプリで聴く音声コンテンツに変わってきています。スマートフォンが普及したことで、かつてラジオから離れていた世代も含めて、聴く人が増えているようです。聞き逃した放送をあとから聴き直せる仕組みもあり、決まった時間に受信機の前にいなくても楽しめるようになった点が、若い世代にも広がった理由のひとつとして語られています。

作り込まれていない、その場の空気: ラジオの特徴として挙げられているのが、台本通りに進まない生々しさです。パーソナリティが素のまま話し、リスナーからのメッセージがその場で読まれることで、予定していた流れが崩れることもあります。写真や動画のように編集や加工がされていない分、話している人の人となりがそのまま伝わってくる感覚があるようです。

誰かに向けてでなく、流れている時間: 深夜に長距離を運転する人や、朝の仕込みをするパン屋、新聞配達の人など、必ずしもその番組のファンではなくても、作業のお供として聴いている人がいると触れられています。目的を持って探しに行くというより、そこに流れているものを何となく受け取るという聴き方ができるのが、ラジオならではの距離感のようです。

時間をかけて積み重なっていく関係: 短く消費されるコンテンツが増える中で、ラジオの番組は同じ時間帯に毎週続けられることで、パーソナリティとリスナーの間に少しずつ共通の話題や言葉が育っていくと語られています。一回で完結する面白さではなく、聴き続けることでじわじわと馴染んでいく時間の流れ方が、他の音声コンテンツとは違う魅力として紹介されています。