電子申告での提出

申告のしかた

税務署に行かずに申告書を送るしくみ

どういうもの?

申告書を紙で出す代わりに、国が用意したe-Taxというしくみを使ってインターネット経由で税務署へ送る方法です。期間中は夜間や休日も受け付けるため、平日に窓口へ行けない会社員と相性がよい方法です。会計ソフトから直接送信できる場合もあり、書き写す手間が減ります。

自分に関係ある?

副業の申告をする人なら誰でも選べます。青色申告特別控除の65万円を狙う人は、電子申告か優良な電子帳簿の保存が要件になるため、実質的にこちらを選ぶことになります。還付を受ける人も振込までが早い傾向があると案内されています。パソコンが苦手でも、スマートフォンだけで完結する手順が用意されており、紙の申告書を取り寄せる必要もありません。

何をすればいいか

マイナンバーカードとスマートフォンを使う方法と、税務署で発行してもらうIDとパスワードを使う方法があります。国税庁の作成コーナーに数字を入れ、そのまま送信して受信通知を保存します。源泉徴収票など添付を省略できる書類もあり、郵送用の封筒を用意する必要もありません。

つまずくところ

送信しただけでは納付は終わらない点に注意してください。納める時期と方法を別に手当てします。マイナンバーカードの電子証明書には有効期限があり、切れていると当日は動けません。期限日の夜は混み合うので、余裕をもって送るのが安全です。紙の控えが要る場面では、受信通知と申告書のデータを印刷して使います。

確認先

e-Tax(国税電子申告・納税システム)の案内と確定申告書等作成コーナーのヘルプが、国税庁側の入り口になります。カードの発行や電子証明書の更新はお住まいの市区町村の窓口が担当します。操作手順は毎年更新されるので、前年の記憶ではなくその年の案内を見てください。

解説動画: スマホで確定申告!e-Taxのやり方・手順をわかりやすく解説/サンデーマネーチャンネル

作る場所と出す方法は別: 申告書は手書き・パソコン・スマホのどれで作ってもよく、出し方が紙かデータかはその次の選択。国税庁の確定申告書作成コーナーで作って印刷し、税務署へ持参か郵送というのが以前の定番で、同じ画面をスマホから使ってそのままデータで送れるようになった、という位置づけで話が進む。

電子で出す5つの得: 自宅からいつでも出せる、控除証明書などの添付が省ける、受付開始の2月15日より前に出せる(令和5年分は1月4日から)、還付金が紙の1〜2か月に対し2〜3週間、青色申告の控除が55万円から65万円に増える。難点は初回の登録手続きが面倒なことと、ネット環境が要ること。

必要なパスワードは3種類: 利用者証明用が数字4桁、券面事項入力補助用も数字4桁、署名用が英数字6〜16文字。数回間違えるとロックされ、解除は市区町村の窓口まで行くことになる。下の2つが要るのは初回だけで、その初回はカードの読み取りが合計3回。読ませている間はスマホを動かさないのがコツ。

ログインでつまずく場所: ICカードリーダーはもう要らず、パソコンなら画面のQRコードをスマホで読む、スマホならそのままカードを読む。どちらもマイナポータルアプリが要る。初回に出る「利用者識別番号・暗証番号をお持ちの方」は税務署でIDをもらった人向けの入口で、カードのパスワードのことではない。

スマホで足りる申告・足りない申告: 医療費控除、ふるさと納税、副業の雑所得、退職後の還付といった会社員に多い申告はスマホだけで完結する。一方、令和5年分では特定口座以外の株や投資信託は非対応で、事業所得や不動産所得は収支内訳書を作成コーナーで作った場合に限られる。源泉徴収票はカメラで読み取って自動入力できるが、読み違いは自分で直す。