3Dモデリング
つくる・デザイン
図面や写真から立体データを作る仕事
どんな仕事?
頼まれた物を画面の中で立体に組み上げ、データで渡す仕事です。題材は商品の見本から建物の外観、キャラクターまで幅があります。用途で作り方が変わり、出力用は面がふさがっていること、映像用は見た目の軽さが優先されます。頼む側は製造や建築、映像の制作で、図面や写真をもとに寸法を合わせる作業が中心です。形より約束事を守れるかが問われます。
仕事の流れ
資料と用途を確かめ、大まかな形から作り始めます。途中で角度を変えた画像を出して方向の確認をもらい、細部と質感を詰めます。納品は指定の形式に変換し、寸法の基準も添えます。納期の見積もりを甘く見ると、質感づくりで時間が足りなくなります。仕上げに全体の半分かかると考えておきます。
単価と収入の目安
小物1点で5千〜3万円、キャラクターや建物なら5万円以上になることもあります。作業は数日から数週間に及び、修正が入ると一気に伸びます。覚えるまでが長いぶん人が少なく、できる人が足りない場面もありますが、収入が読めるまでの道のりは長く、受注が途切れる月もあります。
最初の1件までにやること
使う道具をひとつに決め、身の回りの物を10点ほど作ります。作る途中の画面も見せると、どこまでできるかが伝わります。ポートフォリオは静止画だけでなく回る動画を添えると強く、最初の依頼はクラウドソーシングの小さな修正から入るのが現実的です。作った物の使い道は、引き受ける前に確かめます。
向かない人・つまずくところ
覚えることが多く、形になるまで数か月かかります。パソコンの性能が足りないと待ち時間ばかりが増え、10万円前後の買い足しが要る場合もあります。細かい指示を立体に読み替える作業が延々と続くので、根気が続かない人にはつらい分野です。同じ1点でも面の数や質感の指定で作業量が数倍変わり、見積もりは最後まで読みにくいままです。
解説動画: 【3DCGのワークフロー】プロの現場の映像制作の作業工程について話しています/EnterCraft【エンタク】
工程は分業のリレー: モデリングから始まり、リグ入れ、アニメーション、エフェクト、コンポジットの順に、必要なデータを次の担当へ渡して映像を仕上げていく。動画では工場の流れに近いと表現していた。コンポジットはライティングや色味まで含めた最終的な絵作りで、カットごとに仕上がったものをつないで1本にする。
着手には設計図がいる: モデラーはキャラクターデザインが無いと始められず、アニメーターは絵コンテが無いと動けない。デザインは発注側から支給されることが多く、絵コンテも外に頼む場合がある。つまり前の工程が詰まると後ろが動けない構造になっている。
主人公を1体だけ先に通す: 量産の前にプリプロダクションとして、主人公のキャラクターを1体だけ先行させる。モデリングからリグ、アニメーション、コンポジットまでひと通り通して完成形を見て、これで行けると分かってから残りの量産に入る、という進め方が多いと話していた。
未完成でも渡して差し替える: モデルが期限に間に合わないときは、途中の状態のままアニメーターへ渡し、完成後に差し替える。髪や衣装が入っていない状態で渡すこともある。工程を階段状に重ねられる代わりに、1体の不具合が触っている全員の作業に跳ね返るので、差し替えの手間を嫌って作り込んでから出す現場もある。
人が多い工程と少ない工程: 志望も募集も多いのはモデラーとアニメーターで、その分だけ競争も激しい。逆にリグやエフェクトの担当は数が少なく希少で、社内にいなければ外に出すことになり費用もかかる。競争を避けるなら狙い目だが、好きでもないのに無理にやるのは良くないとも言い添えていた。