写真撮影
つくる・デザイン
現場に出て写真を撮って渡す仕事
どんな仕事?
家族の記念写真、店舗の紹介写真、小さな催しの記録などを撮り、選んで、整えて渡す仕事です。休日に動ける人と相性がよい一方で、写りの良さと同じくらい当日の段取り力が見られます。撮ったあとの選別と補正にかかる時間が想像より大きく、1件で数百枚から使う分を選ぶ作業が待っています。
仕事の流れ
日時と場所、撮りたい場面を事前に詰め、当日は予定より早く着いて明るさを確かめます。撮影そのものは1〜2時間が多く、その後数日かけて選別と補正をします。納品は共有リンクで渡し、渡す枚数を先に決めておくと、際限のない追加を防げます。雨天の代替日も最初に決めます。
単価と収入の目安
出張の撮影で1件1〜3万円、店舗や商品の撮影で2〜5万円あたりが目安ですが、地域差が大きく、同じ内容でも金額の考え方は土地ごとに違います。機材に10万円以上が先に出ていくので、回収まで時間がかかる前提で始めます。春と秋に予約が偏る点も、月ごとの収入を読みにくくします。
最初の1件までにやること
知人に声をかけて実際の場面を数件撮らせてもらい、渡すところまでを一度通します。人が写る写真を見本として公開するには許可が要るため、肖像権と写真の使用を先に確認します。屋外や施設内では場所ごとの撮影申請が必要な場合もあり、数週間前の手続きになることもあります。
向かない人・つまずくところ
天候と体調で予定が飛び、代わりの日を組み直す手間が続きます。撮り直しのきかない場面が多いので、機材の不調やデータ破損は致命傷になり、記録先を二重にする備えは欠かせません。当日その場を仕切る役回りが中心のため、人前が苦手だと負担が重く感じられ、週末が全部埋まる時期もあります。
解説動画: 【集合写真・ブーケトス編】結婚式撮影 カメラマンの立ち回りを解説/Ryohei / 黒田凌平
撮る前に式場と決めておく: 当日いきなり動くのではなく、事前に式場を訪れてプランナーと打ち合わせておくのが土台になる。1日のスケジュール、どこで何を撮るか、脚立を用意してもらえるかまで先に決めておく。この後に披露宴が控えていて使える時間はシビアなので、その場でアングルを探し始めると足りなくなる。
集合写真の設定は先に作る: ブーケトスの前に脚立へ登り、距離とアングルとカメラ設定まで済ませておく。近すぎると端の人が歪むので35mm前後、印刷で周辺が切れる分の余白も残す。3〜4列に並ぶためF値は2桁まで絞り、ブレ対策に1/100以上、それに合わせてISOを決め、登録モードに保存して一発で呼び出す。
ストロボを使わない判断: 曇りの屋外で明るさが急に変わらないため自然光のまま撮っている。ストロボは手前と奥で明暗差が出るうえ、ゲストとスタッフでスタンドを置く場所が無いので使わない。ただし今のカメラはシャッター音が小さく、離れていると撮った合図が伝わらないので、光らせて知らせるためだけに焚くことはある。
ブーケトスは立つ側で決まる: 新婦の顔とゲストの顔が両方入るのは新婦側で、逆から狙うと新郎が必ず被る。動きを出すため24mm前後の広角に寄せ、高速連写でピントを合わせ続けて待つ。合図は司会者やプランナーが出す。受け取った人の表情は70mmまでズームして別に押さえ、新郎が投げる番は左右が逆になるので反対側へ移動する。
集合写真は指示出しと2台体制: 並び順や荷物は式場スタッフが見てくれるので、カメラからしか分からないこと——隠れている人、空きすぎた間隔——を声に出す。声が届かなければ近くのスタッフに頼む。試し撮りで写っていない人を確かめ、全員が一度に写る唯一のカットなので2台で押さえる。後から誰が来ていたかの確認にも使う。