バナー・サムネイル制作
つくる・デザイン
広告や動画の顔をつくる小さな制作
どんな仕事?
広告に使うバナー画像や、動画のサムネイルを作る仕事です。発注するのは自社で広告を出している中小の会社や、投稿を続けている個人が中心で、求められるのは絵の美しさより一瞬で内容が伝わることです。サイズ違いの展開や、文言だけ差し替えた複数案の同時提出も多く、文字の大きさと余白の詰め方が出来の差になります。最後はスマホで小さく表示した状態で読めるかを見て決めます。
仕事の流れ
募集に応募し、雰囲気の参考と原稿、写真素材を受け取ってから作り始めます。初稿は2〜3日で出し、案を2〜3パターン並べると比べる話がしやすくなります。修正をやりとりし、最終データを指定の寸法と形式で渡します。修正回数を先に決めると、往復が止まらなくなる事態を防げます。初稿が速い人は次も呼ばれます。
単価と収入の目安
1枚あたり2千〜1万円台の幅が広く、動画のサムネイルは千円台から始まることもあります。続けて頼んでくれる相手が2〜3社できると月ごとの上下は減りますが、そこまで半年前後かかる人が多いです。数をこなす仕事なので、1枚に時間をかけるほど時給は下がるという逆向きの力が働きます。
最初の1件までにやること
扱う分野を1つ決め、架空のお題を自分で立てて10枚ほど作ります。実在の商品を勝手に題材にしないのが前提で、架空の店や講座を想定します。それをポートフォリオにまとめ、クラウドソーシングの小さな案件へ応募します。はじめは単価より反応の早い相手を選ぶほうが学びが速く、断られた理由を聞けるとさらに伸びます。
向かない人・つまずくところ
「なんとなく違う」で戻され続けるのが、いちばん消耗するところです。方向を言葉にできない相手ほど修正が伸びるので、着手前に用途と掲載先を確認します。素材の出どころも最後は自分の責任で、画像・音源の無断使用は取り返しがつきません。1枚を細かく詰める作業が続くため、単調さに耐えられるかで向き不向きが分かれます。
解説動画: 【Figma入門】バナーの作り方、全部見せます!|Webデザイナーのリアル制作フローを公開/あやか⌇海外移住Webデザイナー
作る前に決めておく: 途中で「何を入れるんだっけ」となって最初からやり直す原因は、始める前の計画が無いことだと言い切る。デザインは飾りではなく情報を伝えるためのものなので、目的と相手と与えたい印象を決めてから手を動かす。依頼文に季節限定の告知、二十代から三十代の女性とあれば、配色も写真の調子もそこから絞れる。
参考は五枚集めて言葉にする: 参考が一枚だけだと丸ごとの複製になる。配置・配色・文字の大きさ・装飾の雰囲気を真似るのはよいが、そのまま写すのは著作権の上でだめ。五枚ほど集めて作業画面に貼り、どこを真似したいのかをメモで言葉にする。参考は難しそうでもプロの作を選ぶ。真似た相手より上手くはならないから。
素材で八割が決まる: 写真も装飾も先に揃える。完成度の八割は素材で決まるという言い方で、写真は有料の素材サービス、和風の装飾は無料のイラストサイト、海外風の背景は別サイトと探す場所を使い分ける。欲しい絵が無ければ参考画像から指示文を作らせ、画像生成の道具に渡す。切り抜きは表示画面から被写体だけを写すのが早い。
書体は三種類まで: 使う書体は日本語一つ、欧文一つ、必要でももう一つの三種類まで。増やすとばらばらな印象になる。定番はプロでも似たものを使うので、まとめ記事で目星をつけて探す。仕上げに文字の間隔をそろえる作業は必ず入れ、ひらがなとカタカナは間隔が広く見えるので漢字に合わせて詰める。
引きで見て、二案以上出す: バナーは一発で目に入るかが全てなので、離れて眺めて確かめる。一案で終わらせず文言を大きく変えた別案も作る。二案から三案並べると、そこまで考えてくれたと伝わり、相手に自分で選んだ感覚も残る。書き出しは枠を選んで画像形式で出し、どんな意図の設計かを添えて渡す。