アプリ・業務ツールの開発

つくる・デザイン

業務の困りごとを小さな道具で解く

どんな仕事?

手作業で回している集計や申し込みの受付を、小さな道具に置き換える仕事です。大がかりな開発より表計算の自動化や社内向けの小さな道具の依頼が多くを占めます。頼む側は仕組みに詳しくないので、何に困っているのかを聞き出す力が扱える言語の数より効き、現場の手順をそのまま写し取る作業が半分を占めます。

仕事の流れ

いまの手順を見せてもらい、置き換える範囲を決めます。動く形を早めに渡して使ってもらい、ずれを直していきます。引き渡すときは操作の手順書と、動かなくなった時の連絡先を添えます。やることが膨らみやすいので、契約範囲外の追加作業の線引きを最初にしておき、2週間ごとに見せる形にすると迷いません。

単価と収入の目安

受ける規模で桁が変わり、表計算の自動化なら3〜10万円、業務の道具一式では数十万円に届くこともありますが、副業で大きな案件は抱えきれません。見込みを外すと時給換算が一気に崩れるため、はじめは範囲の狭い依頼を選びます。保守が続くと、月ごとの収入が少しずつ読めるようになります。

最初の1件までにやること

本業の周辺で自分が困っている作業をひとつ自動化し、説明できる形にします。ただし本業のデータや資料は持ち出さないのが前提で、秘密保持義務の範囲を先に確かめます。案件は知人からの相談として入ってくることが多く、身近な困りごとが最初の1件になります。小さく2週間で作れる題材から選びます。

向かない人・つまずくところ

納めたあとも動き続ける物を作るため、止まった時に呼ばれる立場になります。相手側の環境が変わっただけで動かなくなることもあり、直す責任の範囲を決めていないと際限がありません。作るものを詰めないまま着手すると、作り直しで休日が消えます。相手の言葉を手順に置き換える聞き取りに作る時間と同じくらいかかると見ておきます。

解説動画: 【完全解説】Pythonを使った自動化例46選【業務効率化できること】/Python・データサイエンス入門チャンネル -はやたす-

表計算まわりを丸ごと: 自動化の例として最初に挙がるのは表計算ソフトの操作で、毎月の数字を記録してグラフにし、資料へ貼るまでをひと続きにできる。請求書や納品書は書式が決まっているので置き換えやすく、機械は打ち間違いも文句もないと言い切る。外部のデータベースやWeb上の値も読みに行けるため、在庫や予算を最新の数字で見る使い方も出てくる。

表記ゆれと入力漏れ: 地味だが効くと紹介されるのが入力の品質管理。三人が別々のファイルに書くと、同じ製品名が半角の英字・全角・カタカナに割れてしまう。まとめて開いて一つの表記にそろえられるし、値が抜けている行を目視せずに見つけることもできる。呼び方が分かれやすいものを扱う仕事ほど効く、という説明。

メールとPDFの受け渡し: メールは送るだけでなく受信した中身を読むこともでき、複数のサービスを併用している人ほど利点が出る。本文に特定の語があれば質問への案内を自動で返す。PDFの請求書から顧客名・日付・品名・数量・金額を抜いて表へ転記し、取引先ごとにフォルダへ振り分けるところまで含まれる。

ブラウザ操作は確認してから: ブラウザを動かしてログインや入力、画面の保存まで自動にできる。クラウドソーシングの新着を見張り、条件に合う募集が出たらチャットへ通知して早く応募する例も出る。ただし収集を禁じているサイトがあるので先に確かめる。検索大手は検索画面の収集を禁じ、公開された専用の窓口を使わせている。

どこから手を付けるか: 作れるものが多すぎて迷うなら、方向を決める→必要な基礎だけ学ぶ→例を一つ作るの順にする。基礎を固めてから、では一年たっても入門の内容しか残らない。一つ作る目的はいま何が足りないかを知ることで、料理や運転と同じく繰り返すうちに慣れていく、という言い方をしている。