ヒヨクモチ
もち米・加工用
アミロース: 低(〜15%)
九州を中心に作られている、あられや切り餅の原料になるもち米です。ホウヨクと祝糯の交配から九州農業試験場で育成され、1971年に命名されました。旧系統名は西海糯118号です。
どんな米か
九州で作られてきたもち米で、倒伏に強いことが特性として挙げられています。旧系統名は西海糯118号。アミロースをほとんど含まないもち種で、こがねもちと同じ区分に入りますが、産地も系譜も別の品種です。もち米の産地が北と南に分かれていることが、この3品種を並べると見えてきます。育成した機関も別です。
生まれ
ホウヨクを母、祝糯を父とする交配から九州農業試験場で育成され、1971年に命名されました。同じ年に福岡県・佐賀県・鹿児島県で奨励品種に採用され、いまも九州を中心に作られています。名称のヒヨクは九州の肥沃な平坦地に由来すると説明されており、産地の条件が名前に残っている例にあたります。
測られている値
アミロース含量の公表値は確認できませんでした。もち米はうるち米の17〜23%という帯の外にあり、同じ数値では並べられません。うるち米側の値も登熟期の気温が低い年に高く、高い年に低くなるため、比べるときは測定年と産地まで見る必要があります(農研機構)。倒伏の強さは県の特性表に載っています。
どう使われているか
あられや切り餅など、加工の原料として使われてきました。家庭で炊く場合はうるち米と加水量が違うので、水をはかる量を用途ごとに決めます。どこで作られた米かは、袋の産地品種銘柄の表示で確かめられます。加工品では、原材料名の欄にもち米と書かれるだけで、品種名まで書かれるとは限りません。産地は袋ごとに確かめます。