ヒメノモチ

もち米・加工用

アミロース: 低(〜15%)

東北農業試験場で育成された、餅やおこわに使われてきたもち米です。大系227とコガネモチの交配から生まれ、1972年に水稲農林糯221号として登録されました。いもち病に強いことが特性に挙げられています。

どんな米か

東北で育成されたもち米で、もち種としては倒れにくいとされる一方、水稲全体の区分では耐倒伏性はやや弱に置かれています。いもち病に強いことも特性として示されています。アミロースをほとんど含まない点はほかのもち米と同じで、うるち米の数値とは別の物差しで見る品種にあたり、この図鑑でも帯を分けて置いています。

生まれ

1962年に旧東北農業試験場で、大系227を母、コガネモチを父として人工交配され、選抜固定されました。1972年5月に水稲農林糯221号として登録されています。こがねもちを父に持つ系譜にあたり、もち米にも産地と系譜の違いがあることが分かる品種で、東北の産地で作られてきました。登録から半世紀たった品種です。

測られている値

アミロース含量の公表値は確認できませんでした。もち米はうるち米の17〜23%という帯の外にあり、同じ物差しでは比べられません。うるち米の値そのものも登熟期の気温が低い年は高く、高い年は低くなるため、産年をそろえずには並べられない数値です(農研機構)。倒伏や病害の評価は特性表に載っています。

どう使われているか

餅やおこわ、和菓子の材料として使われてきました。うるち米と混ぜて炊く場合は、浸す時間と加水量を用途に合わせて決めます。味の優劣を人のパネルで比べた公表データは見当たらないため、この図鑑では順位を付けず、産地と系譜、育成年の違いとして並べています。混ぜる割合を先に決めてから加水量を合わせると、仕上がりの違いを追えます。