つながる音図鑑

子音 + 母音のリンキング(リンキング(つながる))

子音 + 母音のリンキングは、語末の子音と次の語の頭の母音がくっついて1つの音節になる現象で、take itは「テイク イット」ではなく「テイ・キッ」のように聞こえます。Oxford Online Englishは、when Annaのようにどの子音もどの母音にもつなげられると述べます。…

同じ子音が続くとき(リンキング(つながる))

同じ子音が続くときは、語の境目で同じ子音が2つ続いても1つにつながって聞こえます。Rachel's Englishは、gas stationは2回のSではなく2語をつなぐ1つのSだと述べます。t d p b k gのような破裂音は前の語の音を放さずに息だけ止め、次の語の音で放すためで…

/t/ の脱落(脱落(消える))

/t/の脱落は、子音に挟まれた/t/や/d/が発音されなくなる現象で、next dayは「ネクスデイ」、must beは「マスビー」になります。BBC Learning Englishは、子音が3つ続くと口の仕事が多すぎるため真ん中の/t/が落ちがちだと説明します。Raymondらの研究では…

/h/ の脱落(脱落(消える))

/h/の脱落は、he, him, his, herのhが文の途中では発音されないことがよくある現象で、tell himは「テル ヒム」ではなく「テ・リム」になります。これらは代名詞という軽い語で強く言う必要がないためで、hが落ちて母音が出ると前の語の子音につながり…

/t/ のフラップ化(同化(別の音になる))

/t/のフラップ化は、アメリカ英語で母音に挟まれた/t/が日本語のラ行に近い、舌先で軽く弾く音になる現象で、water・better・cityのほかget itのように語をまたいでも起きます。Rachel's Englishは、matterとmadderは同じ音になると説明します。これは主にアメリカ英語の特徴で…

/d/ + /j/ の同化(同化(別の音になる))

/d/ + /j/の同化は、語末の/d//t/の直後にyouの/j/が来ると/dʒ//tʃ/に変わって聞こえる現象で、did youは「ディジュ」、don't youは「ドンチュ」になります。息を一度止めて破裂させる/d//t/と、息を流し続ける/j/の出し方が合わさって破擦音になるためで…

弱形(機能語が弱くなる)(弱形(弱くなる))

弱形は、前置詞・冠詞・接続詞・助動詞といった文法のための語に強勢が置かれず、母音の多くがシュワー/ə/に変わる現象で、toは「トゥ」ではなく「タ」、forは「フォー」ではなく「ファ」になります。Oxford Online Englishは、数え方によるが弱形を持つ語は30〜60語ほどで…

短縮形(短縮)

短縮形は、I'm、don't、it'sのように2語が1語に縮んだ形で、書くときはアポストロフィを使います。going to→gonna、want to→wannaは話し言葉だけの縮みで、アポストロフィのある短縮形とは別物のreductionとして区別されます。Lorenzらの2017年の研究では…

母音のあいだの渡り音(リンキング(つながる))

母音のあいだの渡り音は、I amやgo onのように母音が二つ並ぶ場所に、書かれていない/j//w/の音が生まれて聞こえる現象で、I amは「アイヤム」、go onは「ゴウウォン」に近く聞こえます。生まれる音は直前の母音で決まり、/iː//aɪ/のあとには/j/、/uː//oʊ/のあとには/w/が入り…

r のリンキング(リンキング(つながる))

rのリンキングは、イギリス英語などの非r音性の方言で、car・farのような語末のrがふだん発音されない代わり、次に母音で始まる語が続くとそのrが突然聞こえてくる現象です。car is itは「カーリズイット」のようにrでつながり、law and orderのように綴りに無いrが足される侵入のrも起こります。…

-ing の g 脱落(脱落(消える))

-ingのg脱落は、くだけた話し方になるほど語尾の/ŋ/が/n/に置き換わる現象で、goingは「ゴーイング」ではなく「ゴーイン」、talkingは「トーキン」に近く聞こえます。舌の奥を上あごに当てる/ŋ/より、舌先を歯ぐきに当てるだけの/n/のほうが発音の手間が少ないためで…

弱い音節の脱落(脱落(消える))

弱い音節の脱落は、強勢の置かれない母音がまるごと落ちて単語の音節数がつづりより少なくなる現象で、cameraは「キャ・メ・ラ」の3音節ではなく「キャムラ」に近い2音節になります。母音を弱めてシュワーに変えるだけでなく、その母音ごと省いてしまうほうが話す手間もリズムも自然に整うためで…

鼻音への同化(同化(別の音になる))

鼻音への同化は、語末の/n/が次に来る子音の発音位置に合わせて音が変わる現象で、唇を閉じる/p//b//m/の前ではten poundsが「テムパウンズ」のように/m/に近づき、舌の奥を使う/k//g/の前では/ŋ/に近づきます。口はすでに次の子音の形に向けて準備を始めているため…

s・z と y の同化(同化(別の音になる))

s・zとyの同化は、語末の/s//z/と次に来るyou・yourの/j/がぶつかり、/d/+/j/の同化と同じしくみで/ʃ//ʒ/に変わる現象です。miss youは「ミシュー」、this yearは「ディッシャー」に近く聞こえます。/s/と/j/、/z/と/j/は口の中の中間あたりの位置で融合しやすい組み合わせで…

前置詞と代名詞の弱形(弱形(弱くなる))

前置詞と代名詞の弱形は、弱形(機能語が弱くなる)という英語全体のリズムの一部で、前置詞(at, from, than, for)と代名詞(him, her, them, us)が特に弱くなりやすい2品詞です。atは「アット」ではなく「アト」、himは「ヒム」ではなく「イム」になり…

否定の短縮形の聞き分け(短縮)

否定の短縮形の聞き分けは、can'tとcan、isn'tとisのように、話し言葉では語末の子音が弱まったり消えたりするため、文字で見るよりずっと難しくなる現象です。can'tの母音/æ/はcanの弱形の曖昧母音よりも長くはっきり発音され、母音の質と文の強勢のほうが、語尾の子音よりも確かな手がかりになります。…